「人間が生きる上で必要な知識は『歴史』である」とは、
『福島魂'sファイヤー』プロデューサーの『ふくしま姉魂』の言葉ですが、
『ふくしま姉魂』はその理由として、
「人類の数多い失敗と数少ない成功が、
血と汗と涙で書かれているのが『歴史』」
と言います。
「歴史はその人の背骨。自分のよって立つ足元を知らずして、何が為せるのか?
また、為したとして、どこまで社会の発展に寄与できるのか」
とも語ります。
そんな私達『福島魂'sファイヤー』がいつも話題にするのが『戦争』です。
人間の悪徳と美徳が凝縮されている、と考えるからです。
特に第2次世界大戦には、
これまでの人類の行為と矛盾の全てが凝縮されています。
日本ではほとんど忘れられていますが、
1945年8月15日に戦争が終わったわけではありません。
戦いは続いています。
旧満州、モンゴル、占守島を始めとする千島列島、樺太、そして、ペリリュー、
硫黄島、沖縄でも戦いは続いていました。もしくはそれ以降から始まったのです。
8月15日以降にソ連軍の侵攻を止めるために
特攻攻撃を行った航空隊もあります。
そして太平洋群島やフィリピンでは昭和22、24年あるいは昭和40年代まで、
戦い続けた兵士がいます。
台湾防衛戦やインドネシア独立戦争に、そうした日本の兵士達が大きく関わった
ことはまったく知られていません。
『お姉ちゃんがついてっぱい!』は、それらをベースにした世界です。
現代の私たちが暮らす世界に、もう一つ別の世界があることを描こう
と誓い合っています。
日本では昔から、理屈の前に身体で覚えろという精神論と体罰が根強く存在し、
その反動からでしょうか、次世代のリーダー育成と言えば、何かと、
理数系と外国語だけに力を入れる傾向にありますが、
歴史や哲学があってこそ、そうした理数系や外国語といった『技術』が
一層豊潤なものになると私たちは信じています。
ただ、『福島魂'sファイヤー』では色々な立場の人たちが、
様々な価値観をもって登場し、
そのどれにも一理あり、そうした日常で出会うジレンマをどう乗り越えるかを描く
ことを重視しています。
答えを出す、ある考えを押し付けるのでなく、多彩な価値観と
ディスカッションして分かり合うことを目標にしています。
『お姉ちゃんがついてっぱい!』では学園の教師たちがその役目を担います。
一見、おちゃらけたお話の、ちょっとだけ垣間見えるシリアス。
『福島魂'sファイヤー』が放送します『お姉ちゃんがついてっぱい!』で描かれる
教師たちの闘いにも、ぜひご期待下さい。