福島県に住んでいる人でも聞き覚えのない言葉かもしれません。
『除染作業』。
浜通りの各都市をはじめ、福島市、郡山市、今度は二本松市でも始まるようです。
放射性物質を除去し、生活圏での空間線量を低減する試みです。
市町村が工事としてゼネコン業者に発注し、下請け企業が実際の工事を
請け負う構図です。これは公共事業のパターンと同じです。
郡山市を例にすると、計測ポイントが0.23μsv/h以上であれば除染の対象です。
それ以下でも住民の希望があれば別途協議の上、除染の対象に
なることもあります。
よって、除染の対象か否かを判断するために、
まず全戸を測らなくてはなりません。
これが『事前モニタリング』と呼ばれるものです。郡山市の場合、約10万戸。
24年度から26年度に分けて、発注となる予定です。
実際、郡山市を通りますと、そこここで『除染作業中』や『モニタリング中』の
看板を見ます。
報道では「除染作業」と一言になってしまいますが、地道な労力と多くの思惑が
重なって現在進行しているのです。