自分がいなきゃ現場は回らないと思ったら、間違いの元になる。仕事でも人間関係でも代わりは幾らでもいる。自分がやらなければ、誰かがその穴を埋める。そう思わなきゃ。
昨日、今日とスタメンで出れても、明日は出られるか分からない。世間はそういうもの。一生懸命やってクビになる事はあるし、適当にやって上に昇ることはある。不完全なものに完全を求めても空しいだけ。だから、今日のプレーに全力を尽くすだけ。自分の誇り、矜持としてね。誰に恥じることも無い、胸張って上向いて歩いてやればいい。それが本当のプライドだと、私は思うね。
「この仕事は自分しかできない」「この人には自分がいなきゃ」それは幻想であって、自分の願望に過ぎない。そうあってほしいことと、現実は違う。現状を分析するときには希望、願望、感情を捨てて、良い情報、悪い情報を両方並べて、理性で判断すれば間違いは無い。願望が入るとどんどん現実と実態は離れていってしまう。『逆算と準備』『確率と思い切り』では、『逆算と準備』の方が確実。
代わりは幾らでもいる、それは事実。だけど、やれること、やることは一人一人違う。同じことをやっても、おもしろいことに絶対に個人差が出てくる。「誰がやっても同じならやらない」と悲観する必要は無い。地位と行動は別物。味は人それぞれ違う。
なにかしら育てるっていうのは、そんな味とか良いところを見つけることじゃないですか。だから、自分の持っている力を100%出してくれれば良いんであって、悩みは無いです。