組織について | 連続アメブロ演義 まとひ

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剣龍之介のいま、つたえたい話

ウチのバーバナス・ル=ロード校長が言った。

「中心がある組織は活躍できる。組織はリーダーの力量まで力を発揮する」

「会社や組織は手段に過ぎない。目的を取り違えたら悲劇だ。会社や組織、身内以外の人間がどうなってもいいなんて考えだけは持って欲しくないな。君にはもっと大きな視野を持って欲しい」

「君たちは会社や組織の歯車になんかなるな。自分と他の人々を幸せにするためにこそ、仕事に来るべきだ。どう幸せになるかを考えるから、厳しい仕事もやれるんじゃないか。大卒だの高卒だの、どこどこ出身だの、人種が文化がどうのという考えは、今日を限りに捨ててくれ。われわれはここで一緒に仕事をする仲間であり、なにをするかが問題なんだ。校長だのなんだのは役割であって、偉さじゃない。俺は自分の古さに気付いたとき、さっさと後から来る若者にバトンを渡すよ。そして、ラーメン屋でもやるかな。頑固オヤジが売り物になるのはラーメン屋か寿司屋ぐらいのもんだからね」