連続アメブロ演義「まとひ」 帰ってきた存在との対話2 | 連続アメブロ演義 まとひ

連続アメブロ演義 まとひ

剣龍之介のいま、つたえたい話

「私のような者にこのような機会を与えていただき、ありがたいと同時に身の引き締まる思いです・・・・・・どうもこちらへ参りますと地上時代の考え方が甦ってくるようですね」

森を背にした白木の神社で私たちは向かい合った。
天女の羽衣をまとった女性が、静かに話し出す。

「必要性があって、みなさんの目にわたしが見えております。一人一人見え方は異なっております。波長によって認識できる色や形が異なります。ここにおられるみなさんはほぼ同じ波長なので、同じような姿に見えているはずです。みなさんの思念とエネルギーや私はとても合いますね。親和性がありますから、比較的こちらで思っている通りのことが可能です」

「波長が合う事は重要ですか」

「重要です。波長の合わない人がここに居れば、私を見ることができない、或いは、私の方がここに現れることができないという事態も充分考えられます。

まず申し上げたい事は、常に未来を持ってください、ということです。絶望する必要はありません。敵対する邪な勢力がすべて結集したとしても、味方となってくれる善なる勢力のほうがはるかに大きいのです」

続けて、

「俗世的なものには可能な限りとらわれないように心がける事です。生活や人間関係を省みなくて良いということではありません。己自身に関わる事では往々にして、利己的になり、狭い範囲しか見えなくなることが多いから注意してくださいという意味です。『自分さえよければいい』ではなく、『全体がよくなること』を考えましょう。心がけと生活を清潔に」