連続アメブロ演義「まとひ」 進むこと | 連続アメブロ演義 まとひ

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剣龍之介のいま、つたえたい話

祝衛が嘆いていた。

「私は何を為せるのか」

「何を為したいのですか」

先生がおっしゃられた。

「わかりません」

「では、悩んでいる者に慰めを与えましょう。病む者のために働きましょう。着物の無い者に着物を与えましょう。
貧しい者、不幸な者のために状況を改善したり、自ら窮乏に耐えたりしてはどうでしょうか」

「そんなことが出来るでしょうか」

「出来るかどうかは聞いていません。やりたいですか、やりたくないですか」

「できれば、やりたいです」

「ならば叶います。安心して下さい。あなたが他者のために苦しむ時、あなたは進歩しているのです」