連続アメブロ演義「まとひ」 休息 | 連続アメブロ演義 まとひ

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剣龍之介のいま、つたえたい話

ある冬の朝、鍾寧が突然、倒れてしまった。高熱を発し、一時は命も危ぶまれるほどだった。

「いつまでも寝ているわけには参りませぬ」

鍾寧の余りの熱心さには、時折、手を焼いたものだ。

「休息によって肉体は力を回復します。心にゆとりを与えるためにも休息は必要であり、これによって、
心は物質を超えるゆとりを持つのですよ」

何度か、先生は鍾寧を諭した。
やっと鍾寧は納得して、しばらくぶりの休息を取った。