海外での感染症は年々増加しています。
よく知られているものには消化器系の感染症であるコレラ、腸チフス・パラチフス、細菌性赤痢などの食べ物や水を介した赤痢や食中毒。蚊を介した感染症やマラリア、デング熱。加えて最近ではエイズが大きな問題となっています。
海外では鳥インフルエンザの鳥からヒトへの感染事例が発生している地域もあります。
このように日本に比べ、広大であり幅広い気候となっている海外では発生する感染症にも種類が多く、変化がみられます。国内ではなくなったと思われている種類が海外ではまだ生存しているという事例もよく見られます。
また、そこで海外で感染症にかからないようにするためには、感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが必要です。
1.食べ物や水を介した感染症
病原体に汚染された食べ物や水により感染するコレラ、腸チフス・パラチフス、細菌性赤痢は、特に熱帯、亜熱帯地域の衛生状態のよくない地方でかかりやすい感染症です。
水はもちろん氷も病原体のすみかですので、なま水は絶対に飲まずできるだけミネラルウォーターを利用する方がよいです。 また、水には気をつけていても、うっかり口にしてしまいがちなのがジュースや水割りに入っている氷です。汚染された水でつくられた氷に病原体が混入している可能性があります。
細菌が発育しやすいアイスクリームやヨーグルトなどの乳製品は特に危ないので、温度管理が悪いと病原体が急激 に増加するため、衛生 状態 が心配 なところの飲食は危険です。
そのほか生野菜やくだもの、生の魚介類や肉にも注意が必要です。生野菜には寄生虫 (きせいちゅう)がいることも多く、汚染された水や調理道具 によって病原体が付着 しているかもしれません。
屋台 の切り売りやバイキング など、カットされ長時間 放置 されたままのくだものも、汚染されていたり菌が増殖している危険 があります。野菜は火をとおした料理 を、くだもの皮をついているくだものはあんぜんとされていますのではまるごと買って皮をむいたらすぐに食べるのがよいです。
生の魚介類や肉も寄生虫の心配があります。さらに貝類 は、A型肝炎のウイルス がいる場合 もあり、発展途上国ばかりでなく、どの地域 でも危険です。
魚介類や肉は、よく火のとおったものを選ぶのが得策です。