1977年3月に発売された、さだまさしのソロデビュー2枚目のシングル
初めて聴いたのは高校生の時だったと思います。
歌詞の内容も初めて男性と出逢ってからプロポーズを受けるまでをストリー仕立てでコミカル
に描いており、ライブの雰囲気も今までない手法で本当に衝撃を受けたことを覚えています。
また、こんな出会いに密かな憧れを持ち、当時は、どこかでこんな出会いを期待していたかも
知れません。
「邂逅」という言葉があります。
見慣れない字ですよね。 「かいこう」と読みます。
もちろん日常会話で使う機会はないようですけど、文学作品の中では使われているようです。
意味としては、「思いがけない出逢い」または 「偶然めぐりあうこと・・・」
そして、運命的な出逢いに対してもこの「邂逅」という言葉を使うとの事です。
でも運命的な出逢いだったと分かるのはその先の未来の結果次第ではないでしょうか?
何が運命的な出逢いなのかが良く分かっていませんが、未だにそんな出逢いに焦がれ期待もあります。
~雨やどり~ ♪
それはまだ私が神様を信じなかった頃
9月のとある木曜日に雨が降りまして
こんな日に素敵な彼が現れないかと
思ったところへあなたが雨やどり
すいませんねと笑うあなたの笑顔
とても凛凛しくて
前歯から右に四本目に虫歯がありまして
しかたがないので買ったばかりの
スヌーピーのハンカチ
貸してあげたけど 傘の方が良かったかしら
でも爽やかさがとても素敵だったので
そこは苦しい時だけの神だのみ
もしも もしも 出来ることでしたれば
あの人にも一度逢わせて ちょうだいませませ
ところが実に偶然というのは
恐ろしいもので 今年の初詣でに
私の晴着の裾踏んづけて
あ こりゃまたすいませんねと笑う
口元から虫歯がキラリン
夢かと思って ほっぺつねったら 痛かった
そんな馬鹿げた話は
今まで聞いたことがないと
ママも兄貴も死ぬ程に笑いころげる 奴らでして
それでも私が突然 口紅などつけたものだから
おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた
本当ならつれて来てみろという
リクエストにお応えして
5月のとある水曜日に彼を呼びまして
自信たっぷりに紹介したらば
彼の靴下に 穴がポカリ
あわてて おさえたけど しっかり見られた
でも爽やかさが とても素敵だわとうけたので
彼が気をよくして急に
もしも もしも 出来ることでしたれば
この人をお嫁さんにちょうだいませませ
その後 私 気を失ってたから
よくわからないけど
目が覚めたらそういう話が すっかり出来あがっていて
おめでとうって言われて も一度気を失って
気がついたら あなたの腕に 雨やどり・・・♪
【追記】
雨やどりはコミカルなんだけど・・切なくて優しくて。
わたしにとっても大好きな歌です。
20歳ぐらいの時、調子に乗った勢いと酔いに任せ、たまたま歩いていた若い女性に声を掛けた事がありました。「すいません。さだまさしの雨やどりという歌を知っていますか?」と。
馬鹿ですね。本当に。
また妻との欧州旅行では列車をよく利用しました。
座席はコンパートメントを予約し長時間の移動の間、色々な歌を唄ったものです。
この「雨やどり」も唄った1曲です。
様々違うアレンジの「雨やどり」がありますが・・・。
最初のシングルバージョンがいいですね。
また、「もうひとつの雨やどり」も切なくて切なくてたまらなく好きです。