尾崎亜美が作詞・作曲をして杏里に提供された楽曲。


そして杏里の歌手デビュー・シングル、1978年11月発売されました。

 

尾崎亜美の世界観を上手く杏里が自分らしく唄っていると思います。

 

もちろんこの歌は女性目線です。

 

別れた男性との恋を終わらせ、一人で生きていく事の覚悟を感じます。

 

恋に疲れた後の一人の夜、淋しい時にどんなお気に入りの唄を聴くのか?

 

この歌詞の彼女は淋しい心を慰めてくれるオリビアの唄。

 

誰しも一人の夜に聴くお気に入りの唄はあると思います。

 

私事ですが・・・若い頃は、恋に疲れ果て心がズタズタになった時などより感情移入できる

 

別れの唄を聴きながら日本酒を飲んでいました。それも、酒に氷を入れて・・。

 

この飲み方だと酒が身体にまわり、感情が乱れ恥ずかしげもなく涙が溢れ出します。

 

泣くだけ泣くと気持ちがスッキリする事をこの時知りました。

 

ただ、若い頃に持っていた純粋な気持ちを大人になるための引き換えに失ったので

 

今ではもうそんな飲み方で泣く事はありません。

 

 

女性はどんな好きだった相手でも別れると決めたら、その決断は早いし、

ブレない気がします。

 

なので「オリビアを聴きながら」の歌詞はそんな強い女性を感じます。

 

個人的には4番の歌詞に感情を揺さぶられていました。

 

お気に入りの唄 一人聴いてみるの

 

オリビアは淋しい心 なぐさめてくれるから

 

ジャスミンティー 眠り誘う薬

 

私らしく一日を 終えたい こんな夜

 

 

出逢った頃は こんな日が

 

来るとは思わずにいた

 

Making good things better

 

いいえ すんだこと 時を重ねただけ

 

疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの

 

 

眠れ夜は 星を数えてみる

 

ひかりの糸をたどれば 浮かぶあなたの顔

 

誕生日には カトレアを忘れない

 

優しい人だったみたい けれどおしまい

 

 

~No.4~

 

夜明けの電話 あなたでしょ

 

話すことなど 何もない

 

Making good things better

 

愛は消えたのよ 二度とかけてこないで

 

疲れ果てたあなた わたしの幻を愛したの

 

 

出逢った頃は こんな日が

 

来るとは思わずにいた

 

Making good things better

 

いいえ すんだこと 時を重ねただけ

 

疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの

 

【追記】

いつのまにか恋が終わり、何もかも忘れていた時に 昔の彼女から電話がありました。

 

昔は、携帯電話もメールもない時代。

 

連絡するには家の固定電話にかけるしかなかった時代。

 

それも確実にわたしが電話にでるであろう夜更けに・・。

 

二人の関係は既に終わっているはずなのに時々電話をかけて来る。

 

それでも二人の未来の話題には絶対ならない電話での会話。

 

わたしにしてはまさに歌詞のように「愛は消えた 二度とかけてこないで」の心境でした。

 

けれど心の片隅にどこか「またかけて来るかも・・」と期待している自分もいました。

 

確かにあの頃は彼女の幻を愛していたのかも知れません。

 

下記URLより「オリビアを聴きながら」をお聴きいただけます。

 

https://youtu.be/RB1WtldzQRY