タイトルの「飛びます」は横浜の高校在学中の1975年にアルバム「飛・び・ま・す」で

レコードデビューした山崎ハコの作品です。

 

同アルバムに収められている「さようならの鐘」や「気分を変えて」も彼女が高校生の時に作ったと聞くとただ凄いと思います。

 

 

お付き合いしていた女性の影響で山崎ハコを聴くようになりました。

当時も山崎ハコのイメージは「暗い」「恨み」など様々でしたが、個人的に「飛びます」は何とも前向きなイメージがあり好きでした。

 

冒頭の歌詞「何のために 今迄 そして今からも 生きているのか わかったような気がします・・」

これは本当の自分の心の中が分かり始め、旅立つ気持ちの表れを感じます。

 

何かを決意する時と云うのは何かを犠牲にしてその先の本当の自分の想いを掴もうとするのではないでしょうか。

たとえそれが報われなくても・・願いが叶わなくとも・・

 

他人が何と言おうと、覚悟を決めて自分の想いに向き合える人は本当に最強だと信じています。

 

何のために今まで そして今からも

 

生きているのか わかったような気がします

 

いいんです 報われぬとも 願いは叶わぬとも

 

この思いは 本当の私だからです

 

今 私は 旅立ちます

 

一つの空に向かって 飛び始めるのです

 

 

この思いのためなら どんなに苦しい事も

 

きっと やれるような そんな気がします

 

そうです 歌いたくなくても 言葉に出したくなくても

 

きっと 歌えるのです 心の中で誰かが歌ってるから

 

今 私は 旅立ちます

 

自分の心に向かって 飛び始めるのです

 

 

一番大切な」 かけがえのないものは

 

おそらく 今 息づく 自分の命でしょう

 

けれど 儚(はかな)い人生 この私の命を

 

賭けるものがあっても 誰も責めないでください

 

今 私は 旅立ちます

 

信じるために 旅立ちます

 

 

【追記】

私が10代の終わり頃、横浜のとある会場に山崎ハコさんのコンサートを観に行ったことがありました。

眼の前で見るハコさんはとても華奢でしたが、あのパワフルな歌声に圧倒されたのを覚えています。

 

10代であの大人びた世界を唄ったハコさんには脱帽です。