Ⅰ音読をしよう!
英語のリーディングがスムーズになるためには、英語を英語の語順で吸収できるようになることが大事です。次の文を見てください。
I went to the park yesterday with my friends.
上の文を英単語の語順通りに訳すと、「私/行った/公園に/昨日/友達と」になります。でも、日本語で吸収するときの語順から切り替えられないと、「私は昨日、友達と公園に行った」という順番で単語を追ってしまい、返り読みをしてしまいます。つまり、サッと文を一度読んだ後で、もう一度、「I/yesterday/with my friends/to the park/went」という風に日本語の語順で読み返してしまうということです。
返り読みをしていたら、リーディングに時間も労力もかかってしまいます。この返り読みから脱却し、英語の語順通りに吸収できるようになる効果的な学習が音読です。
音読するテキストには、何回か精読をして、内容をしっかりと理解できているものをお薦めします。それを、口にした内容がスッと頭に入るスピードで読み、内容理解を改めてしつつ読み進めてください。
多少、時間はかかるかもしれませんが、返り読みから脱却する最適な方法です。
Ⅱ英語理解のプロセス
英語を理解する際に経るべき頭の中のプロセスは次のどちらだと思いますか?
① 英語⇒日本語訳⇒イメージを思い浮かべる
② 英語⇒イメージを思い浮かべる⇒必要な場合は日本語に訳す
望ましいのは②です。これが、いわゆる「英語を英語で理解する」ということです。同時通訳というのを聞いたことがあるかと思います。英語を聴きながら、同時に日本語訳をしゃべる通訳の仕事です。この仕事をするにはすごいスピードでの英語理解が求められます。そして、同時通訳をする際にも②のプロセスが採用されています。①のプロセスのほうが速いように思われるかもしれませんが、①のプロセスではある程度のスピードで限界となってしまいます。
Appleと言われたら、「りんご」という日本語訳が思いつくのではなく、赤くて丸い果物が頭に思い浮かぶようにしましょう。このプロセスを心掛けていると、そのうち、英語を読んだら、その内容がすんなりと頭に思い浮かぶようになります。音読はこのプロセスを強化するにも有効です。
Ⅲ長文読解をするときには
長文読解の際に大切なことは、「この文章は何が言いたいのか」あるいは「この文章はどんな場面を描いているのか」と、意味内容を把握することに努めつつ読み進めることです。別の表現をすると、文法知識を頼りに文構造を分析することを意識しながら読むのではなく、意味の上から英文を読み解くということです。
文法が得意な人が長文読解でスランプに陥ることがままあるようです。文法知識を駆使して、文構造を把握することに終始してしまうのではと思います。
あくまで意味内容の把握に努め、多少は文法的にしっくりこないところがあっても、「大体こんなことが言いたいのかな」と分かればよしとしましょう。そして、「この文は二通りに解釈できるけれど、意味の上では、どちらの解釈が正しいのかわからない」という状況に陥ったときのみ、立ち止まって文法知識を持ち出し、文法の理論や文の構造などから、どちらの解釈が正しいか分析しましょう。
試験で長文読解に臨む際や多読には、そのような姿勢が有効です。もちろん、ザっと内容は把握できたけれど、文法的になんとなくしっくりこなかった箇所を後でじっくりと分析し、精読するのも効果的な学習です。