新卒4年目のエンジニアと共に商談を行った。

私は彼より社会人歴は長い。

中途4年目の社歴だけでは同期であるものの、過去の社会人経験を考えれば私がフォローにまわるべきだ。


そう思いながら臨んだ商談で、4年目の彼はポケットに手を突っ込みながら事業説明を行う。

ああすごい・・・

けれどもポケットに手を突っ込みながら話す彼の説明内容は素晴らしかった。

いや、完璧だった。

引き込まれるし、何よりわかりやすい。
専門的な話であるのにも関わらず、素人の私ですらよく内容がわかる。


私は背筋を伸ばし、時折商談相手の顔を見ながらこう思った。


なんて俺はみじめなのだろうか。と。


いやすごいよ。ほんと。

昔は新卒はーとか若手はまだまだとか言われてたかもしれないけどすごいよホント。

全然できるよ・・・俺らより。

むしろそのダメだった頃の新卒って・・・まさに俺ら世代じゃね?

若手がダメダメってよりシンプルに俺らがダメダメだっただけじゃね?

情けなさすぎる。



4年目の彼が話を終えると商談相手が満足そうに言った。

「素晴らしい説明でした。わかりやすくてイメージもつきやすい。素晴らしいです」と。

そして今一度前のめりになり、彼は言った。


「でもポケットに手を突っ込みながらは感心しないな。ねえ、あなたが注意すべきでは?」



いや俺が怒られるんかい。



日本はまだまだ礼儀が必要だよ。

堀江や溝口の甘言にのっちゃだめだよ。