フェチフェスで売り子をしていたTバッグ姿の男性に、シロは『よかったら合コンしない?』とお誘いをしていた。
「あはは。すみません。事務所に所属しているんでそういうのは」
『えー。別に気にしなくていいじゃん』
私はそんなシロを見て辟易してしまっていた。
いったい何を勘違いしたら、彼女はそんなことができるのだろうか。
シロは48歳。どんなにエロい恰好をしての年相応といえば年相応だ。
彼女は軽い部分があり、それが穴モテに繋がっていて、その穴モテこそが彼女を勘違いさせている。
『遅い。もう少し待たせたら帰るところだった』
待合せの時間ピッタリに私は着いたが彼女はその40分前に到着していたらしく、その場面からすると40分も待たされたということになり、それが彼女を怒らせたということになるらしい。
それが彼女なりの冗談なのか、本気の怒りなのかは判断がつかなかったが、いずれにせよ会って早々に私はうんざりし、一刻も早く家に帰りたくなった。
彼女の身なりも『性に自由なフェスだから』と胸元を大きく開けた変な服であり、それは色気ではなくただ胸を出しているだけなんだよなあと思わざるをえないものであった。
「ノーパンでローターを入れてきたか?」と問うと、『さすがにそんなことできるわけないじゃーん』と軽く返してくる。
全く、人間としての尊厳捨ててから来いよ。物のように扱われて初めて穴モテだろ。通常の胸を出したお前に何の価値があるって言うんだよ。
会場についてからも有名AV女優を見ては『歳をとった』だの『老けててがっかり』だのと、どの口が言ってるんだよ発言を連発する。
ダメだ。今すぐにこの場を離れたい。
結局1日中この楽しむ48歳に振り回されて、私の足は棒になってしまった。
『結局みんな離れていくんだよ。あなたもすぐにどうせ一切連絡が取れなくなるよ』
「えーそんなことないですよー」
『みんな最初はそう言うんだよ』
そう言うしかないんだよ。わかってくれよ逆に。
だが裏を返せばシロは私であった。
数年先に20代のエロいお姉ちゃんにウザ絡みをする未来の私だ。
同時に反面教師だ。
たとえどんなにムラついたとしても、自分はクソ底辺なのだから、そのような考えを起こしてはいけない。