Netflixで水曜どうでしょう。の新作エピソードが配信されたので楽しみに観てみると、半分以上の週が旅の目的地である西表島の台風直撃に伴うホテルでのフリートークだった。

やっぱり企画がないと寂しいなと少しガッカリしたのも束の間、やはり観進めてみるとさすがは水曜どうでしょう。であり、めちゃくちゃ面白かった。

大泉さんも鈴井さんも「なぜかグッとくるものがあった」と後枠で語っていたように、やはり長年水曜どうでしょう。を観てきたファン達にとってもなぜかエモーショナルでもあり、私は心から笑い、且つとても温かい気持ちになった。


気がつくと既に時間は午前4時をまわっており、それは長期休暇中の私にとってたいした問題ではないのだが、やはりそれでも夜更かしの代償で昼過ぎまで寝てしまい1日を無駄にするのは嫌なので慌てて眠ることにした。


ところがその数時間後の午前7時半には私は目覚めることとなってしまった。

猛烈な目のかゆみ、くしゃみ、そして鼻のむず痒さ。

紛れもなく花粉症であり、それがいきなり私をまさに台風の如く直撃することとなった。


花粉症は本当につらい。


8〜9年近く前、後輩の東くん主催の合コンに私は参加したことがあった。

その日も朝からわりとひどめの花粉症の症状にやられており、既にコンディションは悪い状態だったのを覚えている。

この会で相手方にいた若い保母さんの子が、『顔がタイプです』と人生であまり経験のすることのない猛チャージを私にかましてきていた。

私がトイレに立つと彼女も時間差で追ってきて、トイレ前で私を待ち伏せし、『後でゆっくり2人で話しませんか?』とアプローチしてくるほどである。

私は大いにテンションが上がったわけだが、同時に私の花粉症も悪化の一途を辿っていた。


そしてこのアプローチの数分後には目のかゆみとくしゃみが全く止まらなくなってしまい、あまりの辛さに鼻声で「ずびばぜん、体調良くだいのでさぎにかえらぜてくだざい…」と告げ、保母さんともその後会う約束どころか連絡先すら交換せずに会場を後にしたのだった。


こんな一世一代の大チャンスを棒に振るレベルで花粉症はヤバいのだ。



耳鼻科につくと既に座る場所がないどころか立って待つ場所もないレベルで大混雑しており、その3分の1がズルズルと鼻を啜っており、3分の2が老人だった。

平日の午前でこの混みようであるならば、到底仕事中になんか来れるわけがない。

加えていまは、たとえ病院に行っても老人で溢れているし、喫茶店に行っても老人で溢れて店内に入れないし、公園も健康ランドも何もかも老人で溢れている。

高齢化社会が現実的に空を覆ってしまっている感じだ。



その後3週間前に感染した溶連菌の死滅を確認するため尿検査を内科へ提出し、花粉症の処方薬を薬局で多めに受け取って家路についた。


帰り道にオリジン弁当でチーズカツ弁当を買い、春雨スープと一緒に食べて、夕方まで昼寝をした。



なんだか不毛ではあったが、同時にやたらと充足感を得た1日だった