健康診断はあまり好きではない。

それはもうシンプルに注射が苦手で、採血があるだけで私はかなり落ち込んでしまう。

もはや注射の上手い病院をネットで探すレベルだが、当然そんな病院は混んでいるし、何より高い。


結局、安くすぐに健康診断を行ってくれる病院を予約してしまった。


当日、『ではこちらからどうぞ』と呼ばれ、室内に入るとそこにはやたら髪の色の明るい若い看護師さんがいた。

あきらかに見た目は仕事中なので落ち着いているギャルという感じで、この感じの人に注射されるのかと考えるといきなりめちゃくちゃ不安になったが、案の定注射はめちゃくちゃ痛く、流れる血は不愉快そのもで気分が悪くなりかけてしまった。


やはり医療で金をケチるのはよくない。


この後もこの女性が私を担当するのか…。そう思うと絶叫マシーンに初めて乗る前のような妙な不安に襲われてしまった。


しかしだ。


その後すぐの視力検査は特に何もなかったものの、身長、体重測定から異変が起こる。




…んん??






…なんか妙に身体触ってくるな。



身長測定の際には向かって正面から機材を調整しはじめるため、向かい合わせとなり変な話壁ドンされたような体勢になる。

次の体重測定で体重計へ移動するときは『ではこちらに乗ってください』となぜか手を握られてアテンドされた。


んん??


レントゲン、胸囲測定。

これもやたらと私の身体、いや上半身をフェザーに触ってくる。

いやいやちょっと待ってなんなんこれ。


聴覚検査に関しては本来触るタイミングなどないはずなのに『じゃあこれをつけてください』とヘッドホンみたいな機材をつけてくれて、その時に私の耳をこれまたフェザーにサワサワっと触ってきた。



これはおかしい。



とどめは心電図だ。

もうこれは完全にプレイに近く、あろうことか私は乳首まで触られてしまった。


以前、看護師経験のある知人に『人によってはさ、私たちが身体に触れるとビクンッ!ってなる人がいるのよ。で顔みるとなんかこう妙に色気付いたオス顔してるんよ。あれが気持ち悪くて気持ち悪くて仕方なかったんだよね』という話をしてもらったことがある。


いまのシュチュエーションはかなりそれに近く、正直いつビクンッ!となってもおかしくはなかった。

それでもその子のビクンッ!はマジキモい発言を思い出して、必死に武蔵坊弁慶が神輿を担ぐシーンを想像し、不動の面持ちでこのビクンッ誘発を耐え凌いだ。



にしたってエロっ…
どエロやんけ。



全ての健康診断を終え、病院を出た頃には昼前になっていた。

お腹も空ききっていたので、何かご飯でも食べて帰ろうとブラブラしていると、いつの間に繁華街もといピンク街へ迷い込んでいた。


あいにくお金は無かったので遊ぶことはできなかったが、先述の健康診断のせいで妙にエロい気持ちになっており、思わず色々な看板を追っていると、一際目立つものがあった。


それはコスプレヘルスであったが

"OL、ナース、メイド、CA他"と書いてあった。



思わず水曜日のダウンタウンの"カレーの匂いを嗅いだ後の食事、カレー説"を思い出した。

あれはカレー嫌いの野田クリスタル以外全員がカレーを食べにいってしまったが、いままさにこれは別の切り口でそれを立証しようとしているのではなかろうか。



めっちゃナースとエロいことしたいわ…

これは不可避だよ…



これから言うことはなんの根拠もない、あくまで個人的な推測である。



あの病院、この風俗店と癒着してんじゃないか。


いや、癒着ではない。そんな犯罪じみた表現は不適切だ。



これはもう、立派に"タイアップ"である。