だが今日、ついに初コメダ珈琲が出来た。

はっきりとたとえどれだけ待たされようと必ず今日はコメダ珈琲に行くと決め、覚悟を持って列に並ぶと1時間程度で入店できた。



これが店内か…すごい広い。サイゼリヤくらいある。

通された私の隣の席では、わけのわからないツーブロックのヒゲが、気の弱そうな若者相手に「せっかく働くんなら使われるより使う側になりてーなあって思って」と前置きした上でネットワークビジネスの誘いをしている。


年寄りばかりが席を独占しているとすっかり思っていたが、最も性質の悪い詐欺師のような連中もしっかり回転率を下げていたことがこれでわかり、こんな奴らに比べればおじいちゃんおばあちゃん達がいかにマシかを考えると少し罪悪感すら感じた。ルノアールでやれよそういうことは。



私はメニューを手に取り、何を頼もうか考えた。

メニュー多っ…

全然決められない。


これでは私も回転率を下げる一因になってしまう。


悩み焦った私は急ぎ注文をした。


「アップルジュースひとつください」


リンゴジュース…コーヒー屋で頼むものでは絶対無い。

なぜリンゴジュースを頼んだのかも私はわからない。もしかしたらテンパったのかもしれない。

しかも640円…高っ…


どうやら私にコメダ珈琲は敷居が高いようだった。











しかしそのアップルジュースはめちゃくちゃ美味しかった。

コメダ珈琲大満足。