アンクルロック

足首が痛い。


ここ2週間あまりダイエットのために毎日欠かさずランニングを30分程度してきたが、それのツケがきたのか一昨日から一歩踏み出す度に左足首に激痛が走るようになってしまった。

準備運動はしっかりと行い、ランニング後のストレッチもそれなりにやってはいたつもりだったが、やはりこの歳でランニングシューズでもなんでもない普通の靴で硬いコンクリートの道を毎日毎日踏みつけて走るとなると、身体的負担は想像以上のようだ。

「勉強をするならば若いうちにやっておけ。歳をとったら入ってこなくなる」とはよく聞いていたが、いままさに私は類似形の「運動は若いうちにやっておけ。歳をとったらもう身体ボロボロでどうにもならない」に陥っている。


これで無理にランニングを続けてしまうと年齢も年齢なので本当に大怪我に至ってしまうかもしれない。
なのでしばらくは安静にせざるをえない。

見事にこれで心も折れた。こんな形でダイエットが終わってしまうとは。


来週末に飲み会があるのでその日を未運動日と定めていたがまさかこんなに早くその日がくるとは。


飲み会は飲み会で大変だ。


会費制でお願いしますと事前にアナウンスしていたのに、欲張った参加者があろうことか交際費の事前申請をあげてしまい、私は部長から「こんなコロナ流行ってる時期に飲み会するな」と怒られてしまった。

自分はイエスマン達と飲み会やって経費きってるくせに。これもハラスメントだぞある意味。


『加藤さん、欠席だそうです』

出欠確認をお願いしていた高橋さんからそうLINEがきた。


「え？加藤さんがそもそも開いてほしい的なこと言ったのがきっかけなのに来ないの？なんで？」

『"僕はみんなの心の中にいますのて"だそうです』


「はあ。高身長イケメンは良いですよね。そういう無茶苦茶つまんないことも平気で言えるんだから」


『あなたもたまに無茶苦茶つまんないこと言いますよ』



ひどすぎないか。

急に牙を剥くなよ。



こうなってしまってはもはや飲み会もやりたくなってきてしまった。

このまま朽ちてしまうのだろうか。