相方から今年に入って一度も連絡がないため、痺れを切らした私は「今年どうするの?」とメールを入れてしまった。

以前も記したことがあるが私は3年連続でM-1グランプリに出ていて、3年連続で1回戦敗退しているクソ勘違い超つまんな素人なのだが、もはやこれは夏の風物詩となりつつあり、相方ともども2回戦に行くまでは辞めれんと誓い合った。


しかしもう7月も終わるというのに、相方からの連絡が今年はきていない。



私たちはお互いにネタを書き、それをどっちのほうが良いか話しあい、選ばれたネタをブラッシュアップして大会に挑む形をとっている。

昨年は私が書いたネタを選んだ。
かなり自信があったし、これならなんとかなるかもしれないという空気にもなった。

ネタ合わせも毎回毎回きっかり2分15秒であったことから、過去時間がブレブレだったネタに比べ、それは完成し、安定しているという何よりの証拠たった。


本番、相方がネタを飛ばした。

一番肝でもあった本丸への導入部分で真っ白になり押し黙ってしまった彼を見て、私も動揺し、どうにもできなくなった。


当然結果は敗退で、激しく相方は私に謝罪をした。

「いいですよ、別に」

そう返した私は明らかに素っ気なかった。



私にはあまりにも悔しく、しんどかった。



だからこそ今年は、やらかした相方のモチベに任せようと思った。

彼もまたあの時、「めちゃくちゃ悔しい。ほんとにすまん。必ず取り返す」と言っていたからだ。

正直昨年のネタ飛ばしからの大滑りで私はだいぶ参っていたが、それでも相方が取り返してやる!と言うのなら一緒に取り返す気満々だった。



その相方から一切連絡がこない。


そして冒頭へと戻る。



メール(LINEはブロックしている)してから1日、ついに相方から返信がきた。



【ネタの構想はあったりする??ちなみにすまんが俺は何もない】



はあ?なんやこいつ。

マジムカつくんですけど。

何がネタの構想だよ。
何を才能の枯渇感だしてきてんだよ。

ってかお前がネタ浮かぶとか浮かばないとか聞いてないから。


すかさず私は返信をした。

「いやそうじゃなくて、まずは出たいのか出たくないのか教えてください」



1日経過したがこれへの返信は無い。








冷静になると私も悪いところが多々ある。

特にネタに関しては、毎回相方がもってくるネタを、何ひとつ面白くない、033KBなどと完全にこき下ろしていた。


対する相方も私のネタを「何が面白いのか俺にはわからん」と批評する。


そりゃモチベは下がる。

そもそもお互いのことを面白いと思ってないのだから。


もう相方とは長い付き合いだが、こんなはずではなかった。

お互いがお互い、面白く輝く部分を知っていたはずなのに。それがいまはつまらないと思っている。

GAGの福井も、自分の書いたネタを笑わない宮戸(現ひろゆき)に対し「自分が面白いと思っているものをわかってくれないのは一番寂しい。それなら(組むのは)僕じゃなくてもいいじゃんってなります」と語っていた。



まさにそれである。


お互いがお互いである必要性を感じていないのだ。




それでも、やはりこの相方となんとかしたい。

彼の面白さを私は知っているのだから。


今年、M-1グランプリに出場するかどうかはまだわからない。

もう手遅れかもしれない。

それでも、せめて相方のやる気だけは出させてあげたい。


そう思い、私はいま、彼が面白がってくれるネタを書こうとしている。





でもやっぱりお前が閲覧5人とかのインスタライブでめちゃくちゃつまんない友達と一緒に配信して「今年もM-1、参加します!」って宣言するくだりほんと気持ち悪いからやめてくれよな。