一昨日とんでもない量の飲酒をし泥酔、昨日はその二日酔いで終日グロッキー。

結果として頑張っていた5月毎日日記更新が途切れることとなってしまった。

いつもいつもわかってはいるが、悪いことの全ての要因は、酒である。







会社の携帯電話がガラパゴス携帯からついにスマートフォンに変わることとなった。


いきなり会社が設定した規制に不具合があり、データ移行ができなくなったり、更新マニュアルをサーバーアクセスにし、2日以内に携帯切り替え必須とした結果、みんなほぼ同時間にマニュアルへアクセスしたせいでサーバーか落ちたり、そもそも電話の機能が死んでしまったりと、それなりの大手企業とは思えぬ脆弱性で客先他各所へ迷惑をかけ、大混乱となったわけだが、私自身もなんとかスマホ移行を無事完了することができた。


我々フロントはちょっとした書類の出し忘れや金額不一致ですぐに始末書を提出させられるのに、こういう社内アンケートもなしに一方的にシステムを変え、不具合により混乱をきたし、他者に迷惑をかけた人間達が一切始末書を提出する必要が無いのは、不思議だし腹立たしい部分がある。



スマホへの更新が完了した直後、部長が私のもとを訪れ、「おっ!携帯変更できたか!」と話しかけてきた。

「はい…」と力なく答えると、「大変だっただろ!人によっては5時間も変更にかかったらしいからな!よかったよかった」と大声で騒ぎ、

「ところで◯◯課の連中は変更してたか?あいつらはすぐ物を壊すしどうしようもないから見といてやってくれな!」

と上機嫌で私に話し、去っていった。




きも。




部長は私のことが間違いなく嫌いだった。


2021年の秋口に大組織改編があり、多くの人が部署異動を余儀なくされたが、裏で飲み会があり、そこで部長が「今回異動対象者は俺が嫌いな奴だ。辞めてもいいようにそれぞれリカバリーがきく場所に1人ずつ配置した」と言っていると噂があった。


私もその異動の対象者で、その噂が真実であることを決定づけるように、なぜか異動に際して全く知らない案件を引継ぎなしでお土産として30件以上持たされた。


あれはどう考えても嫌がらせだったし、その後の会社ホームページになぜか異動組は全員社員として掲載されなかったしで確実にそれを感じた異動組は、何人かが人事部へ報告を行い、上司を含めて申開きの場が設けられることになった。


そこで部長はあろうことか

「何か誤解があるようだが、今回の異動者は全員優秀だと思ったから異動させた。マンネリ化した各部署への起爆剤だ」と宣った。


そしてそれ以降、あのバカは私はもちろん異動組全員と一切口をきかないようになった。



そんな部長が携帯がスマホになってテンションがあがっちゃったのかなんだかわからないが、私に嬉々として話しかけてくる。



きも。



もはや彼に対しては私も関わるつもりがなく、もし辞めるときになったらその際に思いっきり顔に唾かけてやろうと思っている程度だ。


だがそれにしたってキモすぎる。



2012年に著書"共食い"で芥川賞を受賞した田中慎弥が、その受賞会見の場で「断ったりして気の弱い委員の方が倒れたりしたら、都政が混乱するので。都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」と発言したことは有名だ。

それには根底に確実に選考員への感謝が大前提としてあり、そこを見抜けない自称文学通共が賛否の否を担っていることには、義務教育を受けた者として辟易してしまう。


けれども私があの会見で最も好きだったのは、取材者から「教え子の受賞の報を受けて、出身校の先生方もとてもお喜びだそうですが…」という言葉に、それまで気怠く質問に答えていた田中慎弥が唐突に食い気味に、

「それは嘘ですよ。教師達は私のこと嫌いでしたから」

と言い放ったシーンだ。


あれはまさにこの会見で名前を出された当時都知事の石原慎太郎の言うところの、"寄らば斬る"であった。



あれを私も思い切りやってみたい。

鯉口は常に切り続けているが、抜くには相応の覚悟がいる。



それを取っ払うのはやはり距離だろう。


まさに寄ってきたら斬ってやる。



こんなスマホどうこうで話しかけられるのは不本意だ。


なんかもっとしっかり実績あげまくって、そこで嫌でもリアクションせざるをえなくなって、その段階で初めて言ってやりたいですね。


「いやいや、あんた俺のこと嫌いでしょ」




しかしまあ、仕事ができる、実績があがる、なんてのは私には到底無理ではあるのだ。