天気予報によれば夕方からの降水確率はあがっている。
でも雨に濡れぬ場所を探すより星空を信じ出かけよう。
Mr.Children エソラより
また頭痛が日々ひどくなってきたので、職場近くの頭痛外来を予約したところ土曜日の午前中しか診察予約ができなかった。
土日に休日出勤以外で職場の最寄駅まで行くのは正直本当に苦痛であったが、痛みという点ではそれ以上に頭が酷かったので、我慢の上で電車に乗ることにした。
当日、天気予報は一日の雨。
頭は痛いし電車には乗りたくないしでテンションはダダ下がり。
しかもこの日、前職の超絶ブラック企業に何故か復職して、当時の上司たちからコの字カウンターの真ん中を囲むように固められ、「良かったな。まあお前をとった理由はたまたま優秀な奴が辞めたからだけどな。お前の過去の不出来からしたらありがたく思え」と詰られまくるという悪夢までみてしまった。
めちゃくちゃ行くの億劫だな…
それでも覚悟を決め、外に一歩出てみると、雨は明らかに過ぎ去っており、晴れ間がのぞいていた。
ラッキーだ。これは間違いなく。
この機をのがしてはならないと、私は手ぶらで身一つで駅へと向かった。
10分も経たぬうちに土砂降りとなった。
多少の雨ではなく土砂降りだ。
自宅から最寄駅まではまだ良い。
だが電車を降りて病院までの道のりはやたらと遠い。
しかも建物も少ない…庇…
当然ながら1分も経たぬうちに土砂降りにやられ、私はびしょびしょになった。
病院に着く頃にはすでにズボンから水滴が落ちるレベルになっており、ハンドタオルで可能な限り水を拭ったもののそんなものはなんの意味もなさない。
院内に入るやいなや子連れの母親がギョっとした顔になり、すぐにこちらを強く睨み始めたため、仕方なく受付で雨に濡れてびしょびしょである旨を伝え、共用部の踊り場で初診アンケートを書き、順番までまつことにした。
なかなか自分が恥ずかしかった。
なぜか折り畳み傘を持ち歩くことが非常に億劫で嫌いなため、たとえ天気予報が雨であろうがその瞬間が雨が降っていないのであれば一か八か手ぶらで外に出るくせが学生時代からあり、30を過ぎてもそれが直っていない。
降水確率100%で傘を持たないギャンブルは賭け事の中でおそらくもっとも不毛だろう。
もういい加減大人にならなくてはならない。
大人になるということは、誰かを思いやることであり、それは同時に、誰かにどう思われるかを考えなくてはならないということだ。
そういう意味で大雨の中で「俺傘持ってきてないんですよねー」と言う私は、どう見てもクソガキなのだ。
「薬をお出ししますので少し様子をみてください」
と先生は言った。
「少し強めだと助かります」と伝えると、「副作用で多少眠くなりますけど大丈夫ですか?」と先生は補足した。
「特段、車や自転車を運転する予定も習慣もないので大丈夫です」
そう言ってやや強めの頭痛薬を処方してもらった。
帰りもびしょびしょになり、あきらかに電車で迷惑をかけながら家に帰った。
そして処方された薬を飲んだ。
先生は「結構眠気がきますよ」と言っていた。
しかし私はそれを服用した瞬間に気絶するように眠りに落ち、この日記を書いているいま現在も頭のボーっとした感じとフラフラ感が拭えない。
傘を持たないのも子供っぽいが、薬が異常に効きやすく、それを把握していないというのもまた、かなり子供っぽいなと私は落ち込んだのだった。
でも雨に濡れぬ場所を探すより星空を信じ出かけよう。
Mr.Children エソラより
また頭痛が日々ひどくなってきたので、職場近くの頭痛外来を予約したところ土曜日の午前中しか診察予約ができなかった。
土日に休日出勤以外で職場の最寄駅まで行くのは正直本当に苦痛であったが、痛みという点ではそれ以上に頭が酷かったので、我慢の上で電車に乗ることにした。
当日、天気予報は一日の雨。
頭は痛いし電車には乗りたくないしでテンションはダダ下がり。
しかもこの日、前職の超絶ブラック企業に何故か復職して、当時の上司たちからコの字カウンターの真ん中を囲むように固められ、「良かったな。まあお前をとった理由はたまたま優秀な奴が辞めたからだけどな。お前の過去の不出来からしたらありがたく思え」と詰られまくるという悪夢までみてしまった。
めちゃくちゃ行くの億劫だな…
それでも覚悟を決め、外に一歩出てみると、雨は明らかに過ぎ去っており、晴れ間がのぞいていた。
ラッキーだ。これは間違いなく。
この機をのがしてはならないと、私は手ぶらで身一つで駅へと向かった。
10分も経たぬうちに土砂降りとなった。
多少の雨ではなく土砂降りだ。
自宅から最寄駅まではまだ良い。
だが電車を降りて病院までの道のりはやたらと遠い。
しかも建物も少ない…庇…
当然ながら1分も経たぬうちに土砂降りにやられ、私はびしょびしょになった。
病院に着く頃にはすでにズボンから水滴が落ちるレベルになっており、ハンドタオルで可能な限り水を拭ったもののそんなものはなんの意味もなさない。
院内に入るやいなや子連れの母親がギョっとした顔になり、すぐにこちらを強く睨み始めたため、仕方なく受付で雨に濡れてびしょびしょである旨を伝え、共用部の踊り場で初診アンケートを書き、順番までまつことにした。
なかなか自分が恥ずかしかった。
なぜか折り畳み傘を持ち歩くことが非常に億劫で嫌いなため、たとえ天気予報が雨であろうがその瞬間が雨が降っていないのであれば一か八か手ぶらで外に出るくせが学生時代からあり、30を過ぎてもそれが直っていない。
降水確率100%で傘を持たないギャンブルは賭け事の中でおそらくもっとも不毛だろう。
もういい加減大人にならなくてはならない。
大人になるということは、誰かを思いやることであり、それは同時に、誰かにどう思われるかを考えなくてはならないということだ。
そういう意味で大雨の中で「俺傘持ってきてないんですよねー」と言う私は、どう見てもクソガキなのだ。
「薬をお出ししますので少し様子をみてください」
と先生は言った。
「少し強めだと助かります」と伝えると、「副作用で多少眠くなりますけど大丈夫ですか?」と先生は補足した。
「特段、車や自転車を運転する予定も習慣もないので大丈夫です」
そう言ってやや強めの頭痛薬を処方してもらった。
帰りもびしょびしょになり、あきらかに電車で迷惑をかけながら家に帰った。
そして処方された薬を飲んだ。
先生は「結構眠気がきますよ」と言っていた。
しかし私はそれを服用した瞬間に気絶するように眠りに落ち、この日記を書いているいま現在も頭のボーっとした感じとフラフラ感が拭えない。
傘を持たないのも子供っぽいが、薬が異常に効きやすく、それを把握していないというのもまた、かなり子供っぽいなと私は落ち込んだのだった。