富山に旅行にいってきた。
それ自体について詳細に語るつもりはない。
今日書きたいのは、帰ってきてからのことだ。
平日に有休で旅行に出かけたこともあり、今回に限っては少なからず同じ部署の人たちにフォローしてもらっている恩があるため、お礼にお土産を買って帰ることにした。
選んだのはなんてことのない地域原点のクッキーだ。
出社当日、思ったよりもこの日の仕事が忙しく、自分でお土産を配る暇がなかったため、私は派遣で手伝ってくれている内藤さんに「このお土産を部署のみんなに配ってもらえますか?」と頼むことにした。
『全然構わないですけど量的に余ると思いますよ?』
「そしたら余ったぶんは総務の人たちにあげてください」
『了解です』
「できれば井本さんに渡してください」
『ええ…いやダルいですそれ』
井本さんは総務の女性で私のブログに何度も登場しており、私は彼女を担当直入にいえば狙っている。
そしてこの内藤には度々私は「井本さんとどうにかなりたい」と相談をしているのだ。
「とりあえずお願いします」
そう伝え私は外出し、この日は戻らなかった。
翌日、出社してパソコンを開くと井本さんか個別チャットがきていた。
【『お土産ありがとうございました!美味しかったです。今度お返ししますね』】
ああ井本さん…なんて尊い。
しっかりしてるわ。ちゃんとした人だわお礼なんて。
彼女のメッセージに私はいいね!マークを押した。
この日の仕事は平凡だった。
特に何もなくただ時間だけが過ぎ去っていく珍しい日だったように思える。
定時にPCを閉じ、奥様が身重の後輩に「なるべく早く帰りなよ」と声を掛け、帰路につく。
適当にインスタントラーメンに高菜や肉味噌、もやしを入れて夕ご飯とし、1時間ほどテレビを観てシャワーを浴び、歯磨きをして髪を乾かし床に着く。
あとは寝るだけだ。
…
…
…うーん?
うん?
…普通個別チャット送ってくるか??お土産みんなにあげただけで。
お土産を総務に配るのはよくある話だ。私の部署においても。
だがその場合は代表で受け取った人が本人に対し、『お土産ありがとうございます。ご馳走様です』とお礼を言って終わる。
仮にお土産を買った本人が外出等でいない場合は、受け取った人が配った人に『ありがとうございますと伝えてください』と言って終わる。
たかがお土産を渡すだけだ。その程度なものだ。
たしかに私は外出でいなかった。
にしたってわざわざ個別チャット送るか?
あれ?井本さんまさか…
意外と俺のこと、まんざらじゃないんじゃ…。
そして今日、私は内藤にこのことを伝えて見解を聞こうと話しかけた。
「内藤さん、ほんとに井本さんにお土産代表で渡してくれたんですね」
『え?いやそんなダルいことしませんよ』
「え?あれ?井本さんに渡したんじゃないんですか?」
『私は平山さんに渡しました』
ええ!?
ええ??どういうこと??これなんなん??
え?マジどういうこと?
整理すると井本さんは完全に個人として私に個別チャットでお礼をしたことになる。
個人で。
ええ?マジ?
あれ?これ…
これほんと…意外と井本さん俺のこと好きなんじゃないの?
好きまでいかずともこれアリよりのアリやんけ。
私はもう一度、個別チャットの内容を読み返してみた。
【『お土産ありがとうございました!美味しかったです。今度お返ししますね』】
こうなってくるとお返しの意味合いが一気に深くなるな。
私は一度深呼吸し、あらためて考え、思ったのだった。
これ、あるわ。と。
それ自体について詳細に語るつもりはない。
今日書きたいのは、帰ってきてからのことだ。
平日に有休で旅行に出かけたこともあり、今回に限っては少なからず同じ部署の人たちにフォローしてもらっている恩があるため、お礼にお土産を買って帰ることにした。
選んだのはなんてことのない地域原点のクッキーだ。
出社当日、思ったよりもこの日の仕事が忙しく、自分でお土産を配る暇がなかったため、私は派遣で手伝ってくれている内藤さんに「このお土産を部署のみんなに配ってもらえますか?」と頼むことにした。
『全然構わないですけど量的に余ると思いますよ?』
「そしたら余ったぶんは総務の人たちにあげてください」
『了解です』
「できれば井本さんに渡してください」
『ええ…いやダルいですそれ』
井本さんは総務の女性で私のブログに何度も登場しており、私は彼女を担当直入にいえば狙っている。
そしてこの内藤には度々私は「井本さんとどうにかなりたい」と相談をしているのだ。
「とりあえずお願いします」
そう伝え私は外出し、この日は戻らなかった。
翌日、出社してパソコンを開くと井本さんか個別チャットがきていた。
【『お土産ありがとうございました!美味しかったです。今度お返ししますね』】
ああ井本さん…なんて尊い。
しっかりしてるわ。ちゃんとした人だわお礼なんて。
彼女のメッセージに私はいいね!マークを押した。
この日の仕事は平凡だった。
特に何もなくただ時間だけが過ぎ去っていく珍しい日だったように思える。
定時にPCを閉じ、奥様が身重の後輩に「なるべく早く帰りなよ」と声を掛け、帰路につく。
適当にインスタントラーメンに高菜や肉味噌、もやしを入れて夕ご飯とし、1時間ほどテレビを観てシャワーを浴び、歯磨きをして髪を乾かし床に着く。
あとは寝るだけだ。
…
…
…うーん?
うん?
…普通個別チャット送ってくるか??お土産みんなにあげただけで。
お土産を総務に配るのはよくある話だ。私の部署においても。
だがその場合は代表で受け取った人が本人に対し、『お土産ありがとうございます。ご馳走様です』とお礼を言って終わる。
仮にお土産を買った本人が外出等でいない場合は、受け取った人が配った人に『ありがとうございますと伝えてください』と言って終わる。
たかがお土産を渡すだけだ。その程度なものだ。
たしかに私は外出でいなかった。
にしたってわざわざ個別チャット送るか?
あれ?井本さんまさか…
意外と俺のこと、まんざらじゃないんじゃ…。
そして今日、私は内藤にこのことを伝えて見解を聞こうと話しかけた。
「内藤さん、ほんとに井本さんにお土産代表で渡してくれたんですね」
『え?いやそんなダルいことしませんよ』
「え?あれ?井本さんに渡したんじゃないんですか?」
『私は平山さんに渡しました』
ええ!?
ええ??どういうこと??これなんなん??
え?マジどういうこと?
整理すると井本さんは完全に個人として私に個別チャットでお礼をしたことになる。
個人で。
ええ?マジ?
あれ?これ…
これほんと…意外と井本さん俺のこと好きなんじゃないの?
好きまでいかずともこれアリよりのアリやんけ。
私はもう一度、個別チャットの内容を読み返してみた。
【『お土産ありがとうございました!美味しかったです。今度お返ししますね』】
こうなってくるとお返しの意味合いが一気に深くなるな。
私は一度深呼吸し、あらためて考え、思ったのだった。
これ、あるわ。と。