月末をもって東京駅付近のシンボルのひとつでもあった八重洲ブックセンターが閉店した。

 

1978年9月より紡ぎ続けた様々な人と本の44年半にも及ぶ歴史の幕引きは、切なくもあり、やや呆気なくもあった。

 

思い返せば幼少期に本が好きな父親に連れられ、遠出のご褒美に絵本や漫画を買ってもらい、2Fの喫茶店でパンケーキを食べるのが楽しみであったように思える。

 

数年の月日を経て、大学生になるとファッションで難しい本をわざわざ買うために八重洲ブックセンターを訪れ(神保町には意地でも行かなかった。サブカルが過ぎると思っていたし、何より古書が汚らしくて苦手だからだ)、興味もない読書をしながらパンケーキを食べた。

 

社会人になると営業の外回りに度に、東京駅付近で仕事の際は必ずパンケーキを食べに立ち寄った。

 

この頃にはすっかり啓発本やビジネス本はもちろん小説にもウンザリしていたので、私にとっての八重洲ブックセンターはパンケーキ屋さんに近かった。

 

そうやってずっと細くも結びついてきた八重洲ブックセンターとの関係もこれで終了することとなる。

 

 

建物はもちろん、お店にも寿命がある。

 

これに気付いたのは恥ずかしいことにごく最近であるが、そのほとんどのものが人間よりも遥かに短い寿命である。

 

八重洲ブックセンターは天寿を全うできたのだろうか。

 

あいにく営業状況や土地の性質までわかるほど私は詳しくないのでそれは不明であるが、そうであってほしいと思う。

 

 

 

 

 

 

2023年4月は私にとって非常に調子が良い。

 

全盛期の20歳の頃に比べてしまうとその4分の1程度にも満たないが、なんとなく充実している。

 

それは所謂“モテ”であり、私にとっては「女の子と遊ぶ予定が詰りすぎて日程調整がうまくいかない」が到達点だ。

 

今月はすごい。予定が立て続けに決まっていく。

 

バッティングすることもあるのでずらしたり、連日遊ぶような日程になってしまうので空き週へリスケしたりと非常に嬉しい限りだ。

 

あいにく20歳の頃と違って、その相手が1人を除いて40歳オーバーのお姉さんであるのだが。

 

 

そんなことを言っていると今日、唯一の若い女性から『口内炎がひどいから遊びキャンセルして』と連絡をもらってしまった。

 

“口内炎がひどいから”なんて理由をぶつけて“なら仕方ないね”って相手がなるだろうと思える根拠はいったいなんなのだろうか。

 

逆に私が“口内炎ひどいから今日やめとくわー”なんて言ったら相手はどうせ怒るのだろう。

 

20歳の頃ならこんなひどい断られ方はなかったはずだ。

 

だが逆に20歳ではないからこそ、冷静に言うことができる。

 

「それは大変だね。市販薬使ってゆっくり休んで。お大事に」

 

正直この解答が正解なのかどうかはわからないが、無風の人生を歩むという点においてはこの上ない解答のはずだ。

 

 

できれば残りの40歳オーバーはリスケすることなく、ガッチリと色々発散したい。