本日は少し昔のものをリブートする。

紀州のドンファン事件は非常に計算高い狡猾な事件だ。


登場人物も少なく、人間関係から容易に犯人特定まで導ける。

簡単な事件のはずだ。

だが、覚醒剤の所持理由、家政婦の犯行動機、第三者が侵入できる環境、現金の無い金庫、何もかもが必然的に説明がついてしまう事象。

本来絞られるはずの被疑者や犯行動機が多岐に渡る。

それに対しご存知の通り殺害方法となった覚醒剤の摂取についての説明がつかない。

犯行の可能性のある人物が増える一方で決定的な方法が判明できない。このチグハグさこそが当事件を難解なものにした。

それをあの真犯人…当時22歳の女性1人が実行可能なのだろうか。


これは指示役がいるのではないか。



事件の全貌を明らかにする鍵は間違いなく偽造された可能性のある遺言状だ。

これの真偽を証明するための遺族と市政の裁判が長引いたこと自体も、事件になんらかの影響を及ぼしているように思えてならない。

犯人を特定させず長引く捜査。
真偽がわからず長引く裁判。

この事件、誰かが意図的に時間を稼ごうとしているのではないか。


つまり今日に至るまでの3年間で数少ない得をしている連中。

彼らこそが黒幕、という考えはどうだろう。


この事件、警察の捜査手法を熟知した捜査撹乱があるとすると、OBの天下り大企業が怪しいのではないか。

被害者が亡くなった後に、22歳の妻が役員人事権を掌握できたこと。それに役員報酬4000万円を貰えたりとやりたい放題なのもなんらかの大きな後ろ盾があってこそなのかもしれない。

この3年で和歌山周辺で業績が飛躍した、あるいは和歌山をはじめとした近県を含めたエリアに進出できた企業。それは調べればわかるのではないか。


しかし警察OBが絡んでるからこれ以上の捜査進展はなし。

ここで幕引きだろう。