落語家の笑福亭笑瓶さんの訃報が日本中を驚かせた。
享年66歳。バラエティ番組に数多く出演し、お茶の間に広く知られるコメディアンのその突然すぎる死。
大動脈解離という病気は聞きなれない方も多いかもしれない。
4年前に恩師が亡くなった。
前職の際に教育をはじめとした指導、独り立ち後は同僚として死線を共にくぐった尊敬すべき恩師が突然亡くなった。
その死因が大動脈解離だった。
お通夜に参列し、ご家族にご挨拶した際にその悲痛な経緯をきいた。
『夜“おやすみ”って寝て。朝起きてこなくて見に行ったら亡くなっていたんです。“早く起きろ”って言ってやってください』
共に働いていたとき一度、胸の痛みを訴えて長期休養したことが恩師にはあった。
「辛いものの食いすぎなんじゃないっすか?」とからかったが思えばそれが前兆であり、治療をしていたのだろう。
笑福亭笑瓶氏も2015年に胸の痛みから緊急搬送されたことがある。
やはり亡くなる前も苦しいのだろうか。
恩師に関しては、ご家族のなぜその瞬間に気付いてあげられなかったのかという無念さが痛いほど伝わってきた。
思い出しても、悲しく胸にこみあげるものがある。
死か。やはりこわい。
当り前のように、死ぬときは愛する家族が見守る中で・・・なんて思っていたが、それは意外と難しいことなのかもしれない。
笑福亭笑瓶さんが、幸せを噛みしめながら亡くなっていたことを願う。
ご冥福をお祈りいたします。
本当に悲しいです。