インスクリプションというゲームをすすめられてプレイしてみたところ、これが死ぬほど面白く、時間を忘れて朝までゲームをしてしまう日が何日か続いてしまった。

やり始めた1月25日から昨日に至るまでの約2週間は、ほぼそのインスクリプションを中心に生活をし、テレワークをしようものならそれはほぼテレワークではなく、日がな一日ゲームだった。

廃人というよりは給料泥棒、給料泥棒というよりは詐欺師に近い。


このゲーム、簡単に言ってしまえば遊戯王やマジックザギャザリングのようなテーブルカードゲームなのであるが、通常のゲームとは違い、途中で席を立つことができ、室内を探索することができてしまう。


他、何を言ってもネタバレになってしまうのでこれ以上詳細な話は避けるが、例えば不気味な謎の対戦相手と延々と暗い室内でゲームを続けさせられたり、写真を撮られたり、あるいは突然謎の実写映像が挿入されたりと、とにかく異質なゲームだ。


けれども、なんといってもカードゲームなのだ。



「すべてのデュエリストだった人達へ」


どこかのレビューサイトが掲げた本作のキャッチフレーズだが、これがまた良い。



中学生の時野球部だった私は、早々に自身の体格とパワーに限界を感じており、他部員とはあまり折り合いがよくなく、また、監督からは頻繁にバッティングフォームを改造されたことでとにかく腐っていた。


部員数が少ないためレギュラーから外れることもできず、結果が出ない試合だけが増えていき、たまにヒットを打てば味方からは雪が降るぞとバカにされ、フォームを変えた張本人の監督からは「こいつでも打てるんだから他も打て」と発破要因にされる。


何度も退部届を出したがなぜか受理されず。
結果として野球が嫌いになり、練習は苦痛でしかなかった。


その頃遊戯王カードに出会った。


きっかけは自主練のランニングで学校近くの公道を走っていると、途中にある公園で遊戯王カードで遊ぶクラスメイトを見かけたことだ。

声を掛けて見学し、少しやらせてもらうとそれはとてつもなく面白く、一気にハマってしまった。


以来わずかな期間、約2年程度であったが遊戯王カードに熱中し、友人達もできたものだ。



デュエリストであったことが、青春だった。




このゲームはそんな青春へ少しだけ戻らせてくれるような面白さがあった。



現実はつらい。

今日も役員にお先に失礼しますと挨拶したところ、思い切り無視されてしまった。

忙しかったのかもしれないが、そうであってもへこむものはへこむ。

しかしこの役員はそんなこと全く関係なく、現実を生きていく。



ああ、早くカードの世界へ。早く。




にしてもムカつくな。無視すんなや上が。



アナタの魂を封印シマァース!

魂の牢獄デース!