またひとつ、日本国内における有名未解決事件が大きな進展をみせた。

 

餃子の王将社長射殺事件、実行犯と思われる男を逮捕。

 

以前も記載したが私は日本の未解決事件を追っている人間なので、実に9年の時を経て事件が解決に動くことについては感嘆の思いだ。

 

 

紀州のドンファン事件もそうであったように、この事件を難解なものにしたのが、犯人の可能性のある人間の多さだ。

 

それはすぐに放たれた4発の弾丸や凶器として特定された拳銃の特性から、「苦しんだ上での死」が演出されていることが推察され、おそらく「見せしめ」、あるいは「報復」に近い犯罪であり、それが行われたのであれば組織的な犯罪という色が強いという見方があった。

 

被害者の大東隆行氏は実直でクリーンな男性とされ、それゆえに上述のような組織から目をつけれれてしまったように思われる。

 

店舗進出に関する半グレ集団とのトラブル、中国進出に関するマフィア数組織とのトラブル、そして反社会的勢力との金銭トラブル。

 

いずれも大東氏のクリーンさに反発した悪人達の逆恨みのようなトラブルだが、中でも根強く主理由とされていたのが反社会的勢力との金銭トラブルだ。

 

「鍵を握る人物」と報道される不動産会社社長のA氏は、王将と不正取引を何代に渡り行ってきた。

 

それを断ち切ったのが大東氏で、それゆえにこのA氏の怒りを買ったとされている。

 

 

そして今回の逮捕劇。

 

容疑者の男性は指定暴力団工藤會系の組員。

 

この工藤會はA氏と繋がっているとされている。

 

 

2015年に現場に捨てられていたタバコの吸殻から、暴力団員の男のDNAが検出されたとなっているが、私が確認する限りではその段階で「工藤會」という指定はされていないと思う。

 

同時に警察はA氏が同事件に無関係であるという発表も行っている。

 

 

あれから7年で突然のこの進展だ。

 

A氏と当件のなんらかの繋がりを、警察は掴んだ。

 

故の9年目の逮捕なのではないかと私は邪推してしまう。

 

 

 

大東氏は従業員の名前を覚え、毎朝誰よりも早く出社し本社の掃除を行い、従業員の家族の誕生日には花束を贈るような好人物だと言われている。

 

その報道が全て正しいとするのであれば、不正を断ち切ろうとした正しい人間が無残な目にあってしまうなんて世の中を我々は許すわけにはいかない。

 

 

真相解明を、心より望む。