大変恐縮ではあるが、非常に疲れている。

先日生まれて初めて人間ドッグを受診し、初めてバリウムを飲んで検査を受けてからというもの、どうにもこうにも調子が悪い。

そもそも合わないのか。それとも老いか。


35歳にして色々と人生を考えてしまう。


28歳の時に「まだ30歳になるまで時間あるし、人生まだまだだろ」と思い
30歳の時に「まだ35歳になるまで時間あるし、人生まだまだだろ」と考えていたわけだが、その3年+5年はあっという間に過ぎ去り、この歳になってしまった。


いまは「まあ40歳までは…」と逃げの一手である。




いままでうっすらとはわかっていたのだが、私は頭が悪い。

勉強も嫌いなうえに要領もよくないし、何より頭の回転は多分遅いほうだと思う。


そう気付いたのは先日、ハードクレーマーの対応をした際だ。

この件は私の仕事の範疇ではないのがわかりきっていて、本来対応すべき他社の担当者に「この方への対応は弊社の業務外ですのでお断りします」と伝えたにもかかわらず、このバカ担当者は私に「すみません!最後一回だけ!最後一回だけお願いします!」とアホみたいなお願いをぶつけてきた。

「何も答えられないのでひたすら御社に言ってください、御社に伝えますしか言いませんよ?」と訊くと、それでかまわないのでやってくださいと言う。

やむなく私はそのハードクレーマーに電話をかけ、何を言われても「はーい。伝えまーす」を乱発したところハードクレーマーは怒髪天をついた。



「私は生命を脅かされている!死んだらどうするんですか!」

とハードクレーマーは怒鳴ったが、家の前に空き缶が捨てられているので撤去してくれ。撤去しないともし自分が病気をした時に救急隊が駆けつけその空き缶を撤去する1秒で私は死んでしまうかもしれない。という物言いだった。


お前みたいな奴は死んでも死んでも死なないよ、と言いたいところだったが、私はそれすらも「はーい。伝えまーす」と返答した。


それを聞いたハードクレーマーは「社長を出せ。あなたみたいに頭の悪い人間と話しをしても仕方ない」と溜息をついたので、私はこの日16回目の「はーい。伝えまーす」を放ち、「もういい!」とハードクレーマーから電話を切られてしまった。



はっきりと「お前は頭が悪い!」と言われるとモヤモヤしたりイライラしたりすることが多かったが今回に至っては「まあたしかに俺頭悪いしな・・・」と自戒した。

このクレーム対応中も正直一本気で躱せたから良いものの、何を言っているのか理解できない件は何個もあった。

ディベートも苦手だ。あるいはそれを何度も考えて自分の意見として発するのも苦手な気もする。



それも含めて自分のこの先を考える。


これ以上の成長があるのか。
一生頭が悪いままで終わってしまうのではないか。


現在私は転職を考えている。

人生二度目の転職だ。


なんとなくこのまま人生が終わるとして、いまの状態で終焉を迎えるのが嫌になってしまったからだ。

いったい私は何者なのか。

この悩みから、早く解放されたいものだ。