「他の国に、ミサイルを撃ってはいけません!」

その昔観に行ったapバンクフェスで、GAKU MCが代表曲の手を出すな!を歌っている最中に放った言葉だ。


とてつもなく当たり前のことを言っている。

だがその当たり前が当たり前に破られていく。



他国の軍事力の誇示のために放たれた殺傷兵器が、我々日本人が日々目にする空を飛んでゆく。





たしかこのとき、GAKUは「僕が手を出すな!と言っていたら頭を出したフランスの10番がいましたが」と警戒にかましていた。

これは我々世代なら誰もがご存知のジダン頭突き事件のことであり、それが2006年のW杯決勝での出来事である。


GAKU MCを通して北のミサイル年表を思い浮かべるのもおかしな話であるが、ということはつまり、あの憎むべき国は我が国の領土へ向かい、16年間もミサイルを撃ち続けていることになる。



ふざけた話だ。




今朝、あまりにも見慣れぬアラートが朝のテレビで突然発せられた時、それを受け入れるのに数秒要した人は多いのではなかろうか。


誰かがそれを平和ボケと呼ぶが、この平和ボケこそが日本の誇るべき文化であり、それが当たり前に蹂躙されていることを思うと、やはり腹立たしいかぎりだ。


北海道、青森に着弾の可能性。
その地域にお住まいの方は、すぐにコンクリートの建物に避難するか、地下へ避難してください。
窓やガラスには決して近づかないように。

到底現実とは思えない放送に、「本当に落ちるのか?」と「落ちたらどうなるのこれ」という未知の不安が交錯する。



上空を通過し、太平洋に着弾。



その報を聞き、私は心から胸を撫で下ろした。



こんな思いをするのは御免だ。


私達は文化的な意味合いはもちろんのこと、国防という観点でも政治家を選んでいる。



岸田政権に、毅然とした対応を望む。