本日は終戦記念日。
我が国にとって非常に大事な日です。
○
たしかに買ったはずのパイン飴が、カバンのどこをさがしても見当たらず、どこにやったのだろうかと考えてみると、買ったのは現実世界ではなくゲームの龍が如く7の中での話であったことを思い出した。
いよいよ暑さでフィクションと現実の境界線が曖昧になりつつある。
非現実な事であれば、昔付き合っていた彼女からLINEがきた。
交際を終えた段階ではまだLINEアプリすら登場していなかったはずだが、恐らく連絡先が同期されたのだろう。
唐突にそれは送られてきた。
『覚えてる?久しぶり。なんとなくLINEしてみたんだけど、嫌だったり無理だったら無視してね』
もちろん覚えてはいる。
けれどもそんな変な交際はしていないし、ケンカは多かったが別れる時に絶縁となるような、お互いを嫌いになるような別れ方でもなかったはずだ。
それなのになんで彼女はそんなLINEをしてきたのだろうか。
何か嫌な思い出なんてあったっけ?
そうやって彼女との交際の過去を思い出してみると、たしかに結構嫌なことがたくさん思い返されてしまった。
これがバイアスというやつか。
本来別に思うことなどないはずが、"嫌な思い出がある"という前提で思い返してしまうと、なるほどたしかに嫌なことだらけではないか。
直前まではなんともなかったが、結局私はこれで嫌悪感を抱いてしまい、彼女のLINEを無視した。
いまさらむこうが会ってくれと言ってきたところで、じゃあ会いましょうとなっても彼女が想定しているのは若く引き締まった身体でイケメンの私であるので、現実に現れるのがブヨブヨに太った白髪混じりの覇気のない中年であった瞬間、どうせ死ぬほどガッカリされるにきまっている。
現実は残酷なのだ。
○
"村田くんの真珠湾"から24年が経つ。
小学校のコンクール用宿題として出された作文で、テーマは夏の思い出。
みな少年野球だったり少年サッカーだったり、旅行だったりを題材に作文を書いてくるなか、村田くんが発表した"真珠湾と戦争"は、明らかに大人の手が加えられていた。
毎年夏休みにハワイに行っているが、今年は真珠湾に行って、当時開戦の地、いや最初の被害地となった真珠湾はそれをどう受け止めているのか。戦争とはなんなのか。
あまりにも素晴らしい内容で、先生方の心をがっちりと掴んだ作文は、あれよあれよと言う間に区大会、東京大会を超え全国大会にまで進出していた。
村田くんについてはあろうことか、地域の戦争経験者の老人達の前で作文を朗読する営業活動に近いツアーをやっていたし、そのうち「家に座敷童子が出た」とテレビ東京にご実家が取り上げられる事態にまで至った。
あの当時、周囲の参加者はうっすらと「やりすぎでは…」と思っていたのだが、戦争というテーマを持ち出してきた故、場違いだよとは口がさけても言えなかった。
24年の時を経て、私は村田くんに言いたい。
村田くん、やりすぎ。
いま村田くんは東京都議会選への出馬を検討してるそうです。
似合うね村田くん。
日本変えちゃってくれても別にいいよ。
我が国にとって非常に大事な日です。
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たしかに買ったはずのパイン飴が、カバンのどこをさがしても見当たらず、どこにやったのだろうかと考えてみると、買ったのは現実世界ではなくゲームの龍が如く7の中での話であったことを思い出した。
いよいよ暑さでフィクションと現実の境界線が曖昧になりつつある。
非現実な事であれば、昔付き合っていた彼女からLINEがきた。
交際を終えた段階ではまだLINEアプリすら登場していなかったはずだが、恐らく連絡先が同期されたのだろう。
唐突にそれは送られてきた。
『覚えてる?久しぶり。なんとなくLINEしてみたんだけど、嫌だったり無理だったら無視してね』
もちろん覚えてはいる。
けれどもそんな変な交際はしていないし、ケンカは多かったが別れる時に絶縁となるような、お互いを嫌いになるような別れ方でもなかったはずだ。
それなのになんで彼女はそんなLINEをしてきたのだろうか。
何か嫌な思い出なんてあったっけ?
そうやって彼女との交際の過去を思い出してみると、たしかに結構嫌なことがたくさん思い返されてしまった。
これがバイアスというやつか。
本来別に思うことなどないはずが、"嫌な思い出がある"という前提で思い返してしまうと、なるほどたしかに嫌なことだらけではないか。
直前まではなんともなかったが、結局私はこれで嫌悪感を抱いてしまい、彼女のLINEを無視した。
いまさらむこうが会ってくれと言ってきたところで、じゃあ会いましょうとなっても彼女が想定しているのは若く引き締まった身体でイケメンの私であるので、現実に現れるのがブヨブヨに太った白髪混じりの覇気のない中年であった瞬間、どうせ死ぬほどガッカリされるにきまっている。
現実は残酷なのだ。
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"村田くんの真珠湾"から24年が経つ。
小学校のコンクール用宿題として出された作文で、テーマは夏の思い出。
みな少年野球だったり少年サッカーだったり、旅行だったりを題材に作文を書いてくるなか、村田くんが発表した"真珠湾と戦争"は、明らかに大人の手が加えられていた。
毎年夏休みにハワイに行っているが、今年は真珠湾に行って、当時開戦の地、いや最初の被害地となった真珠湾はそれをどう受け止めているのか。戦争とはなんなのか。
あまりにも素晴らしい内容で、先生方の心をがっちりと掴んだ作文は、あれよあれよと言う間に区大会、東京大会を超え全国大会にまで進出していた。
村田くんについてはあろうことか、地域の戦争経験者の老人達の前で作文を朗読する営業活動に近いツアーをやっていたし、そのうち「家に座敷童子が出た」とテレビ東京にご実家が取り上げられる事態にまで至った。
あの当時、周囲の参加者はうっすらと「やりすぎでは…」と思っていたのだが、戦争というテーマを持ち出してきた故、場違いだよとは口がさけても言えなかった。
24年の時を経て、私は村田くんに言いたい。
村田くん、やりすぎ。
いま村田くんは東京都議会選への出馬を検討してるそうです。
似合うね村田くん。
日本変えちゃってくれても別にいいよ。