タクシーを降りる際、お金が全くなかったことに気づき
「カード使えますか?」
と訊くと
「使えない」
と言う。
「お金がないのでコンビニで下ろしますからそこのセブンイレブンの前まで行って下さい」
と言うと
「いらねーよ。降りろ」
と運転手に言われた。
「いや、支払いますからコンビニまで行って下さい」
「いらねーよ」
「行って下さい」
と言ってやっとタクシーはコンビニまで行き、運転手は
「俺は気が短けーんだ」
と言った。
僕は何も言わず、タクシーを降り、ATMで金を下ろし、タクシーで金を払い、タクシーが行ってしまうと直ちに事業所に電話を掛けた。
「どういうことなんだ。文章で説明してもらいたい。始末書を書きとりなさい」
と言おうと。
しかし深夜だったので電話は繋がらなかった。
「こういうことなんだけど、苦情言うべきだよね!?」
『いーじゃん、そんなことぐらい』
たしかにそうだなと思った。
同時に、こうやって喉元過ごして生きてきたなとも思った。
それが得なのか損なのかは、長い人生で未だにわからない。
「カード使えますか?」
と訊くと
「使えない」
と言う。
「お金がないのでコンビニで下ろしますからそこのセブンイレブンの前まで行って下さい」
と言うと
「いらねーよ。降りろ」
と運転手に言われた。
「いや、支払いますからコンビニまで行って下さい」
「いらねーよ」
「行って下さい」
と言ってやっとタクシーはコンビニまで行き、運転手は
「俺は気が短けーんだ」
と言った。
僕は何も言わず、タクシーを降り、ATMで金を下ろし、タクシーで金を払い、タクシーが行ってしまうと直ちに事業所に電話を掛けた。
「どういうことなんだ。文章で説明してもらいたい。始末書を書きとりなさい」
と言おうと。
しかし深夜だったので電話は繋がらなかった。
「こういうことなんだけど、苦情言うべきだよね!?」
『いーじゃん、そんなことぐらい』
たしかにそうだなと思った。
同時に、こうやって喉元過ごして生きてきたなとも思った。
それが得なのか損なのかは、長い人生で未だにわからない。