なんのために戦うのか。

そんなことに答えなくてはならないなら、そもそも戦わなければいい。


刀語最終回で主人公の鑢七花は画面の外にいる僕にそう教えてくれた。

これまでの人生において私は戦いを避け続けた。


中学時代、ヤンキー漫画に影響された同じ部活の先輩に「明日アイツらぶっ飛ばしにいくからこい」と誘われた。


次の日私は学校を休んだ。


高校のとき他校の淫乱な雰囲気のJKに『ねえ?いますぐここでバク転して?バク転してくれたら付き合ってあげるよ』とハニートラップを仕掛けられた。

「いや無理っす。やったことないし」とすぐに断った。

大学生になると戦いどころかコミュニケーションを避けてひたすらRPGにはまった。

学校の授業、サークル活動などほったらかしで家でひたすらゲームをした。

そうやってこれまでの人生を過ごしてきたのだ。









そしてここ最近も私は戦いという名の社内の付き合いを放棄し続けた。


毎日のように退社するやいなやアプリで麻雀をする。

その他のことは一切やらない。

同僚からの飲みの誘いは断る。


そして今日、会社の同僚に言われて気付いた。

世間は夏休みであると。


「なあ。とりあえず同期内で飲み会やるから。お前もこいよ。夏だからビアガーデンでもいこう」 



なんて優しいのだろうか。散々ここまで断ってきたのに。良い奴らだ。

だがしかし行きたくない!!!


そもそも私はこの同期たちとの飲み会が大嫌いなのだ。

元体育会系大学出身が多くやたらと過去の武勇伝を自慢したがる。

警察にお世話になった?

ケンカでボコボコにした?

1日で3人の女とヤッた?


実にくだらない。

過去の迷惑行為という誇らしくもない栄光を自慢し、イエスマンたちを集め、それを家族のように扱う。

そしてシメはいつもカラオケで湘南乃風を熱唱して終わる。

まったくくだらない。



だがここで断ろうにも、さすがに断りすぎでそろそろやべえなという感覚もある。


結果としてなのかどうかわからないが、今日に関しては自分でもよく何を書いているのかわからない。