昨日、同僚の加藤が美女2人と遊ぶということを聞き、美女の独占などこの世界で許されるはずがない!
と勝手に決め込み、勝手にそれを邪魔することにした。
新宿で合流しようと考え、待ち伏せすると美女2人を両脇に抱え、悪い政治家みたいな笑いかたをしながら加藤が現れた。
加藤はこうして自分が充実していることを見せつける癖がある。
私達4人はまず31アイスを覗いた。
4人でアイスクリームを食べて、新宿で仕事をしているサラリーマン達に、私は別世界にいるんだよと見せつけたかったのだ。
そういう意味では私も加藤と変わらない。
しかしコロナ渦とは思えないくらい店内が混んでいたので、買い物をせずにサイゼリアに移動することにした。
記述し忘れたが相手の女子二人は女子大生だ。
以前親友と秋葉原リフレ店の10代とダブルデートをしたことがあったが、30を過ぎてのこの体験は貴重だ。
サイゼリヤに入ると私はいつもの癖でハンバーグステーキを注文した。
すると、他3人は一斉にデザートだけを注文する。
恥ずかしいじゃないかよ・・・
しかもこのときハンバーグをひとくち食べただけでなぜかお腹いっぱいになってしまうというアクシデントもあった。伊賀忍者か俺は・・・
あげくそれを察した女子大生の1人に「アホな子か」と平気で苦言を呈されてしまった。
10代の女の子にアホな子呼ばわりされる中年。
貴重だ。お金を払わないと経験できないようなことだ。
〇
サイゼリヤを後にして特に行く場所もなく、前列加藤&女子大生A、後列女子大生B&私で歩いた。
途中で気づいたのだが、とにかく前列の2人が歩くのが異常なほど速い。
最初は後列の自分たちが遅いのかな、なんて思っていた。
だが並行して歩いていた見ず知らずのオジサンも私達同様、加藤&女子大生Aペアに盛大に引き離されていく姿をみて確信した。
・・・捲こうとしてるな。
そのスピードのまま路地に差し掛かったとき、もうそれは間違いなかった。
ヤバい。見失ってしまう。
私達2人はその最悪の事態だけは避けようと慌て急いだ。
けっこう急いで歩いた。
そして路地をぬけ大通りに出た。
もう2人はどこにもいなかった。
捲かれた・・・わずか10秒足らずで・・・
絶対捲く気満々だっただろ。
加藤は本当にそういう奴なのだ。
捲いて抜け駆けすることをかっこいいと思っている奴で、まあ多分あとで「加藤抜け駆けして女とどっかに消えたんですよ」と私が周囲に報告し、「何してたんだよ加藤」と周りから尋ねられ、「別になんでもないっすよー」と言いたいだけなのだ。
加藤のそういうところが本当に嫌いだ。
とりあえずひたすら電話をかけ、待っているように言われた。
仕方なく私達2人はマンゴー屋台の前でひたすら雑談をしていた。
以下雑談の内容
・就活体験談
・自己分析は必要か否か
・どんな企業を選ぶべきか
・業種は絞るべきかどうか
・長所と短所は表裏一体
・姿勢と笑顔と態度が大事
・時間は必ず厳守しよう
つまんねー。就活のことばっかだよこの子。
ほどなくして一時間が経過。
加藤が超ニヤニヤしながら合流してきた。
小声で彼は私に「いやあおかげさまでしっかりやれたわ」と言った。
何をだよ。やってねだろお前。
そして4人でマンゴーを食べた。
で、最後マックでしゃべって
午後10時くらいに解散しました。
がっつり遊んじゃった♡
連絡先も交換したので、次回に期待である。