先々月髪を切ったわけだが、クレヨンしんちゃんのボーちゃん、ないしはキン肉マンのウォーズマンみたいな髪型になってしまった。


なので私は今日、いつもの美容室でなく万全を喫して約6年ぶりくらいに“床屋”に行った。


その床屋のドアを開くと非常に感じのよさそうな43歳くらいのオジサンが新聞を読みながら「へい。らっしゃい!」と言って出迎えた。



私は「短くしてください。それでいて女の子にモテる髪型にしてください」と注文した。

店員さんは「まかしとき!」と言った。











数分後、私の髪型は若い頃の柳葉敏郎みたいになった。





会社の集合研修で三浦海岸に行った。

研修終わりに私は同期の♂と♀と3人で海に行った。


♂は♀を必要以上に水着にしたがっていたが私は♀の水着は別に見たくなかった。


ふと目をやると、ビーチで女性2人が何やら穴を掘っていたので、「いったい全体何がこの地にできあがるんだい?」と尋ねた。

『お城です』と女の子は答えた。

私は「それは楽しみだ。来年の夏にはきっとこの砂浜にカリオストロが住むことになるだろうね」と言った。

女の子は『アハハw』と笑った。



海の家では高校一年生くらいの女の子が集団で働いていた。

すかさず「キミ、いくつ?」と問いかけると

『いくつにみえます?』と質問しかえされた。

「年齢当てたらメールアドレス教えてよ」と言うと彼女はひいていた。

私は「うそだよ。ごめんね」と言った。



♂はアメリカンドッグを購入し、♀はいかの鉄板焼を注文していた。

私は別に何を食べてもよかったので受付の女の子に「お姉さんのオススメはなにかな?」と尋ねた。

『オムやきそばです』とその海の家で最も高額なメニューをすすめてきたので私は「うーん。何もいらないや」と答えた。


その後『お席までご注文お届けしますのでお名前伺ってもよろしいですか?』と訊かれたので「なんて名前だと思う?」と答えた。



すると横から♀が「もういいから!」とお姉さんが考える隙すら与えず怒り気味に答えた。

「もう店員さんにチョッカイだすのやめて!」と彼女は言った。









なんだなんだ・・・

そのリアクションはなんだ・・・

♀はてっきり同期の♂のことが好きだと思っていたし、実際♂のことばかりみている。

しかしここにきてまさか私が浮上するとは。


私は♀の身体を上から下まで一度じっくりみた。

そして心の中で「ごめんなさい」と一度唱えた。



あー。いきなり同期にペネロペ・クルスみたいな女が入ってこないかな。




人生は祭りだ。

私の髪型も祭りだ。


三浦海岸、封鎖できません。