6月28日、現在はハリウッドスターとして広く認知されているジョンシナが、WWEデビュー20周年を迎えた。

20年前のあの日、当時のスマックダウントップヒールであったカートアングルのオープンチャレンジの呼びかけに、テーマ曲の無いエントランスを勇ましく歩き、彼の目の前に立ったことが始まりだった。

OVWを知らないファン達にとって無名のルーキーだったシナは、トップスターのカートをあと一歩のところまで追い詰める大健闘をみせた。


それからヒールターンやベーシックサガノミクス、スピナーUS王座ベルトなどを経て実に16度の世界王座を獲得したリビングレジェンドは、残念なことに現在はセミリタイア状態にある。


20年前といえば私は14歳。小学2年生からプロレスを観てきたため、ファン歴はその当時で7年。
もう十分にプロレスに対する価値観が構築された中で、ジョンシナの16度の王座戴冠を含む20年間のWWE人生を、全て観てきたことになる。



あっという間の20年だったよジョン。


ハッスル

ロイヤリティ

リスペクト

そしてネバーギブアップ。


トップ戦線に10年以上立ち続けながら、ファンからブーイングを浴び続けたアメリカンヒーローに、この日のRAWのファンは大歓声をプレゼントした。



私はこの20年で何が変われただろうか。

情熱も、忠誠心も、敬意も、諦めない心も、私には無縁の世界である。

平気で嘘をつき、誰かのせいにし続けて生きてきた。

ジョンシナを観た20年はあっという間であったのに、私自身が過ごした20年は長く、辛く、厳しいものだった。

恐らく、ここからは早い。

何かにしがみつかなければ、瞬く間に時に流されてしまう。



We never give up. We're just getting started. And if you want some ... COME GET SOME!


そう言ってしめるジョンシナは最高にかっこよかった。






ちなみに個人的にシナで一番好きな瞬間は、時のスマックダウンGMポールヘイマンの嫌がらせで、フルブラッドイタリアン3人とのハンディキャップマッチをクリスベノワが強いられた時。

ベノワはこれに勝たなければロイヤルランブル出場は無し。また、ベノワを手助けしパートナーになるものは同様にこの試合に勝たなければロイヤルランブル出場は無したいうベノワ絶対不利な条件の試合。

ランブル戦出場が白紙になる危険性があるだけに、誰もベノワに手を貸さず、結局たった1人で3人を相手にするためにエントランスを歩いていく途中、

ベーシックサガノミクスがヒットし、それまで正義とは無縁だったジョンシナが加勢に現れる。


これももう16年くらい前のことなんですね。