某風俗店勤務のまふゆ嬢のTwitterフォロワー数が、ついに100万人を突破した。
その内容は普段の何気ない出来事や丁寧なリプ、たまに載せるセクシーな写真で構成されている。
人柄というべきなのか職業柄というべきなのかはわからないが、彼女はとても透明感のあるオットリとした清楚なやりとりを展開し、何よりも美人だ。
私自身はキャバクラやガールズバー遊びは完全に止め、性風俗の類に関しては年に2、3回程度とそのかつてほどの意欲がなくなってしまったが、やはりまふゆ嬢のツイートはついついチェックしてしまう。
店のHPを除くと、まふゆ嬢は出勤数自体を制限しており、1年先まで予約でいっぱいだとなっている。
大物ではないか。
そんなまふゆ嬢がまだ入店から日が浅い新人枠であった頃、私は彼女のサービスを受けている。
家では何をしているんですか?と訊かれたので、「もっぱらゲームをしている」と答え、
休日は何をしているんですか?と訊かれたので、「もっぱらゲームをしている」と答え、
外に遊びに行かないのですか?と訊かれたので、「もっぱらゲームをしているから行かない」と答え、
もうわかってて訊くんですけど趣味はなんですか?と訊かれたので、「オナニー」と答えるとまふゆ嬢は結構引いていた。
それでも彼女は手を抜く(こうなってしまうとちょっとややこしい表現)ことなく、サービスを私に行ってくれた。
射精後の雑談で、彼女は『ゲーマーならハードは?』と尋ねてきたので「もっぱらPS4だよ」と答えた。
『ゲーマーなのにPS5は買わないんですか?』
「買えない。金がない」
『私、友達にPS5もらったんです。2台あるからって』
「え?いいなあ。なんのゲームをやっているの?」
『それは私は一切ゲームに興味がないので。まだ開けてません』
「そんな。もったいないよ」
『じゃあ、あなたにあげます』
「え?マジ?ください」
『いいですよ。次来てくれたらあげます』
「ほんとにいいんですか?PS5めちゃくちゃ高いよ?タダでくれるの?」
『この店くるのもだいぶ高いですよ』
「ああ・・・」
『だから次、予約してきてくれたらあげます。荷物運ぶ手間があるので前日予約してください』
「マジ?絶対予約するよ。ありがとう!」
『約束ですよ?絶対来てくださいね』
「いやこっちこそ約束だからね?絶対PS5ちょうだいね!」
それから1年以上経つ。
結局、予約もしていなければ行ってもいない。
実際に予約していたらどうなっていたのだろうか。
私は今日現在を、風俗嬢にもらったPS5をプレイしながら過ごせていたのだろうか。
いまの気持ちを正直に言うと、PS5も欲しいしキミのプレイもめちゃくちゃ受けたいよ。
しかしそうした場合、私が両方を手に入れるのは早くて1年後だ。
なんでそんな人気でちゃったかなあ・・・
100万人フォロワーのキミへ。
覚えていますか?
覚えていないでしょうけど。
でも覚えていますか?で始まらないとなにもかも進まないので。
覚えていますか?
俺だよ、俺。
1年前にキミからPS5をもらう約束をした者だよ。
まだPS5はあるよね?
まさか他の誰かに売ってないよね?
おそらくあなたの店に行くことはしばらくないでしょう。
でも、そのPS5だけは、私だと思って可愛がってください。
人気嬢の現在も、幸せな家族を築く未来も、私の遺伝子はPS5となって、常にキミと冒険するよ。
だからせめて、せめて・・・
売らないでくれ。
再会を祈る。