ドトールの黒糖タピオカミルクティーを飲んでからというもの、すっかりタピオカにはまってしまった。
タピオカと言われて思い出すのは、私が20代前半の頃に最盛期を迎え、ティーンから中年層のイケイケ女子の象徴的食べ物となっていたこと。
そして芸能人の木下優樹菜さんがメイプル超合金カズレーザーをして「堅気じゃないですねこの人」と言わしめてくらい苛烈な恫喝を行ったタピオカ騒動。
この2点を考えるだけで、タピオカというものを避けるにはあまりにも十分過ぎる気はするが、実際この歳になるまで口にすることこそあれど、好んで注文し、摂取することはほとんどなかった。
まさかこんな私がこんなにタピタピすることになろうとは。
無知とは怖い。こんなにもおいしいなんて。
しかし、それは唐突に私の耳に直撃した。
『タピオカなんて砂糖の塊だよ。鬼のように太るよ』
なんてことだ。
昨今、白髪染めにより頭髪のコンプレックスを克服した私にとって、目下の課題はこの恐るべき肥満だった。
年々体重が増えていく。
怠惰かつ食盲かつ運動大嫌いを地で行く私にとってはこれほど厄介な問題はない。
一縷の望みをかけて、とにかく食事に気を付けるようにしてはいた。せめて健康的に太ろうと。
だがこれはひどい。砂糖の塊をタピタピしていたなんて。
それなら角砂糖食ったほうがマシやないか・・・
まあ多少大袈裟に話されてはいるのだろう。
そんなことを考えながら【タピオカ 危険性】でネット検索をかけてみたところ
【中国でタピオカを飲み過ぎた少女、昏睡状態に】
という恐ろしい記事を見かけてしまった。
記事に目を通すと、中国の若い女性が1か月間毎日2杯のタピオカを摂取し続けたところ、5日間の昏睡状態に陥ってしまったという。
タピオカ飲みすぎ少女は体重は125キロ。血糖値は通常の25倍にもなってしまったという。
もうこれは事実上の死ではないか。なんておそろしい。
私は記事を読むのをやめ、そしてタピオカを飲むことをやめた。
完全にハマる前でよかった・・・しかし既に体重は増えてしまっている。タピオカのせいではないのだけれども。
全然関係ない話だが、木下優樹菜さんとは成人式で会った。
「いつも観てます」と声を掛けると『ありがとー!』と言い、写真撮影にも応じてくれた。
とても良い人だった。私には。
けれどもよくよく考えれば、20歳の時の私はそれなりにイケメンだったし、小ぎれいだったし、木下優樹菜の今カレみたいな髪型をしていた。
いまのこの肥満体不潔中年ルックスで彼女に同様に話掛けたらどうなるのか。タピオカのぶつけ合いになるかもしれない。
勘違いしてはいけないのだが、タピオカには腸内環境を整える良い面もあるし、木下優樹菜には抜群のファンサという良い面もある。
うまく付き合っていけば、それは素晴らしいことになるかもしれない。
でも中年の女が平気で一人称が『ゆきながぁ~』なのはどうかと思うぜ。