恨みに思う人間を呪い殺すために、丑の刻、神社に出かけ、神木に藁人形を五寸釘で打ちつける。

古くから伝わる民間信仰のである。

 

第二次大戦直後、秋田県で、夫の浮気相手の名前を書いた紙を五寸釘で神木に打ちつけ、呪い殺そうとしていた農家の主婦が逮捕された。

被害者側は殺人未遂罪での起訴を望んだが、裁判所は呪いと殺人の間に因果関係を立証することができず、やむなく脅迫罪を適用した。

それは同時に、人を呪い殺しても罪に問われないということを法が認めた瞬間だった。

 

ー”TRICK”より

 

呪術による殺人は罪に問われないと知ってか知らずか。

 

千葉県松戸市の神社の神木に、ロシア大統領ウラジミール・プーチンの藁人形を打ちつけた老人が逮捕された。

 

6月16日午前現在、犯人の動機については明らかになっていないが、仮に殺人の意図があったとしても呪術との因果関係は証明できるわけがなく、建造物侵入、器物破損による起訴となる見込みだ。

 

世界を憂う呪術師が日本に・・・

 

打ちつけたご神木は大変尊く、周辺地域からも大事にされているそうだ。

 

毒には毒をで誰かの抹殺を依頼されることを、神はどう感じるのだろうか。

 

今日もロシアはウクライナへ軍事侵攻を続けている。

 

あまりに当り前のようにこの数カ月で罪なき人たちが蹂躙され続けてくる報道に、少なからず耐性がついてしまった我々にとって

このニュースは徐々に形骸化してきてしまっている。

 

目下の生命はもちろんなのだろうが、憂いるべき問題が時刻の経済状況にも及んでしまっている以上、仕方のないことなのかもしれない。

 

この戦争の終わりのシナリオが見えない。

 

それは一方の勝利宣言によるものなのか。指導者の死によるものなのか。あるいは・・・

 

幾度も繰り返している言葉ではあるが、再度。

 

この戦争の早期終結を望む。