ゆずの名曲‟嗚呼、青春の日々よ“の良さが、最近になってようやくわかるようになってきた。

あの曲が発表された当時、中学生だった私は友人と
「ゆずが出す曲には当たり外れがあって、この嗚呼青春の日々よは外れだね」
とよく話していたことを思い出す。

アップテンポでメジャーコードを好んだ少年時代の私には、あきらかに苦手な曲であり、歌詞も意味がわからなかった。


だが、先日唐突に、この曲が亡くなった友人へ宛てた曲であるということを知った。

実に22年振りに聴いたこの曲は、まぎれもなく名曲だった。


そっちの世界はいったいどんなんだい?

俺もそのうちいくけどさ。

その時まで目一杯悩むこともあるけれど

自分なりに生きていくよ。

この歌は聞こえているのかい?

もし聞こえているのなら、

へたくそな唄、一緒に歌おうぜ。

嗚呼、嗚呼、青春の日々よ。







出会う人間の数よりも、失う人間関係のほうが多くなっていくタイミングはいつからなのだろうか。

小さい頃から慣れ親しんできたブラウン管の向こう側にいたスター達は、どんどん亡くなっていく。

歳をとってしまったということだ。私自身が。

世界一周をしたいと思っていたのに、それどころか日本国内ですら、まだ行ったことのない場所が山ほどある。

しかしその全てにたどり着けることはないだろう。