「30周年おめでとうございます。

本当に素晴らしい曲、歌詞ばかりで、まさに日本の現代音楽の頂点に立つ一グループと表現することでしか、表現が思い浮かびません。
 
個人的には会社に行くのが心底嫌なときなどはpiano manを聴いてなんとか出社したり、なんとか5日間が終わればothersを帰り道で聴いて、療養されました。

“テーブルの上の灰皿
アメリカ史紐解く文庫本
きっとそれは彼のもの”

情景が思い浮かびます。

Documentary filmやhear comes my loveなども心にしみ渡っていきます。

心にしみ渡るメロディーと歌声は、
きっと今晩も、今頃は、ミスチルのナンバーを聴きながらこの国の誰かが泣いているのでしょう。

30年間の孤独や悔恨や、これからの夢と希望を託して。
静かに。
寂しく」



Mr.Childrenが30周年を迎えた。


小学生の頃に電波少年で観ていたsomething elseのラストチャンスがオリコン何位にランクインするかを知りたくてつけていた土曜日深夜のカウントダウンTVで、私は初めてMr.Childrenに出会った。


光の射す方へ、という名曲との出会いだった。



あの頃はただただなんとなくカッコいいなあとしか思っていなかったその曲は、年齢を重ねれば重ねるほど自分の中で深みを増していく。


初めてのモテ期を迎えた大学生の頃は独りきりで情熱をバッティングセンターで振り回していたし、社会的になれば重荷を背負い、「夏休みがくる小学校時代に帰りたい」と愚痴を吐いた。



そして今日に至るまでずっと、夢見た挙句、彷徨っている。


私があと40年近く生きるのと同じく、きっとMr.Childrenも30年くらいは続くはずだ。いやそう祈る。



反面、終焉を迎える事象もある。


現在この国最大と言える渋谷のハプニングバー、眠れる森の美女、通称SBがついに摘発を受けることになった。


摘発のとき、店内から現れ連行されていく者達を、多くの野次馬達が下品な嘲笑を浴びせながら動画を撮影し、それを容赦なくインターネット上で公開する。


社会的な抹殺だ。


たしかにハプニングバーなんか行くやつは男女問わず変態どうこう以前にマジで社会不適合気味なロクでもない奴ばかりではあるが、これはひどすぎるのではないか。


同時に、この光景こそがいまの日本だ。


数の暴力、根拠の無い個の正義に溢れている。



まあ摘発された時点でなんらかの犯罪なのだから晒されるのは仕方ないのかもしれないが。



恐らく、このハプニングバーのような文化はこれで終わるだろう。



まさに彼らのこの顛末は、非日常的な空間を味わえる醍醐味への皮肉も込めて

「夢見た挙句彷徨って」

なのかもしれない。



拍手を送るべきwinnerは存在しないのだ。