何を考えてるかわからない人ってほんと怖いなと思った話。

 

同じ会社にそんなに仲良くないと思っている年下の女の子がいます。

 

一応ツイッターで相互フォローではあるもののそれ以上でもそれ以下でもない感じです。

 

僕は正直その子のことを良く思っていません。

 

これは僕側にも問題があるのですが、以前休憩室で仲の良い同僚と二人になり、ブラックジョーク満載の悪口トークで盛り上がったことがありました。

 

その際にこの子(仮にAとします)が休憩室に入ってきたのですぐにその話を打ち切ったんです。

 

するとAは「なんの話してたんですか?」と尋ねてきました。

 

「内輪話だよ」と答えると「知りたいです」とさらに尋ねてくるのです。

 

つまらないから、内輪だからとこちらが何度言っても「教えてください」としつこいしつこい。

 

僕はやむなく「正直他人の悪口だし、下ネタも入ってるから話すのは無理だよ」と伝えたのですがそれでもAは「いや教えて下さい」と食い下がります。

 

仕方なく僕と同僚はその直前に話していた内容をフルスロットルでAに話しました。

 

 

その日の夕方僕はAの上司から突然呼出を受けました。

 

Aの上司は開口一番「お前のモラルを疑う」と冷たく言い放ちました。

 

すぐに僕はなんとなく状況を察し、青ざめました。

 

Aの上司は「なんで女の子の前でそういう発言をするのか。お前は面白いと思って言っててもそれを不快に感じる人や傷つく人もいる。それがわからないのか。なんでもブラックジョークって言えばすまされると思うな」と激怒しました。

 

僕も納得がいかず「そもそもクローズドな場所で限られた相手との会話ですし、Aさんが入ってきたときにはその会話はやめました。それでも彼女が何の話をしていたか知りたがったんです。僕はそれも何度も断りました。それなのに彼女が食い下がってきたんですよ」と言い返しました。

 

しかしAの上司は「理由はどうあれ言った側に問題がある。猛省しろ」と僕を一蹴しました。

 

そりゃそうです。この人は間違っていない。

僕が悪い。

 

この段階ではそう納得しました。

 

 

けれどもその直後、解放されてうなだれる僕になんとAが話かけてきたのです。

 

「話はすごく面白かったんですけど、私的に受け入れられない部分があったので上司に報告しました。でもすごく楽しい会話でした。また誘ってください

 

 

 

 

はあ????

 

 

 

なんなのこいつ。

 

身内のブラックジョークを公然に無理矢理引きずりだした挙句モラルハザードさせておいてどの口が言ってんの?

 

お世辞や気遣いにしても頭悪すぎない?この女。

 

 

この件で僕はAを相当嫌いになりました。

 

 

それ以来彼女が話かけてきたり雑談を振ってきても「そうだね」「へー」「忙しいから後で」等、適当に返事して避けるようにしました。

 

本当は関わりたくないのですが、同じ組織内であるためシカトするわけにもいかず、挨拶程度だけで接触を避ける日々を送りました。

 

 

 

で、一昨日のことです。

 

そのAもいる戦略会議の場で、ある企画についての内容精査の話になり、僕はその企画に「まとまりがなく感じる。なんだかわちゃわちゃしていて押し付けがましい。内容が薄いのに自信だけはある感じ。だからウザいと思う人もいるのでは」とガッツリ苦言を呈しました。

 

 

そして会議終了後です。

 

 

休憩室で休む僕のところにAが来て、言うのです。

 

あれって私の企画への苦言ですか?私に言ってましたよね?

 

いやいや・・・キミ会議中寝てたんか・・・。なんでそうなんねん・・・・。

 

 

「いやいや違うけど・・・え?あの企画ってキミが出したの?」

 

「違います!なんだー!よかったー!実は私も似たような企画案作ってたので。だから私に言ってるんだと思って」

 

「あーそう・・・でも違うよ。キミの企画読んでないし。」

 

「じゃあせっかくだから読んで感想きかせてください!」

 

 

なんなのこいつ・・・休憩中に押しかけてきてこれだよ。なんなのこいつ。

 

ですがその瞬間、ひらめきました。

 

これチャンスだ。

 

マジで嫌いだからボロクソにけなしてやろうと。

 

「いいよー。見せてー」

 

僕はAの企画案に目を通しました。

 

もし良い内容だったらどこで揚げ足をとろうかな・・・・うん。見事にクソ企画。正当にクソ。

 

 

「うん。ひどいかなー。」

 

「そうですか。私としては〇〇を××したら絶対良いと思って。かなり自信があるんですけど」

 

いや全然ダメでしょ。猛省しなさい

 

 

会心・・・言ってやった。

 

彼女は「ありがとうございます」とだけ言って去っていきました。ああ溜飲。

 

 

僕は満足して机に戻りました。

 

 

その日の夜。

 

 

ツイッターを眺めていると、Aのつぶやきがありました。

 

 

【今日は本当に良い日だ!ありがたい!】

 

【有馬(←私)はひどいことを言ったりするし、嫌なこともたくさん言うけど、彼の一言一言に重みがあり、感動している私がいる。彼は本当に大事なことを言ってくれる。すごい】

 

【有馬のおかげでまた私のモチベーションがあがる。本当に最高の出会い。有馬に出会えてよかった。神様に感謝だよ】

 

【有馬はなんだかんだ必ず私を肯定してくれる。必ず最後は味方でいてくれる。良いお兄ちゃんって感じがする】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呼捨て・・・

 

 

いやそうじゃなくてどうなってんのコイツの思考。

 

やばすぎでしょ。なんでそうなるの?

 

なんで完全に嫌い嫌いオーラを出してるのにそれを味方にしちゃうの?

 

味方は万歩譲ってスルーしたとしてもお兄ちゃんって何!?勝手に何!?もうホラーなんだけど。

 

 

やばすぎぃ!!!!!

 

 

 

 

 

これって恋愛感情なんですかね。

 

いや恋愛感情じゃないですよね。

 

多分彼女はこの一連の流れが当り前の世界で育ってきたんですよね。

 

だから特に深い意味なく僕は彼女のお兄ちゃんにのなったってわけですよね。

 

 

 

やめてくれよ。心から。

 

 

 

この女はやばすぎる。

 

僕はこれを受けて、完全に彼女をシカトする覚悟を決めたのでした。