※ 激 し く ネ タ バ レ し ま す

これから全国回ろうというところなのに(笑)。
まぁ一見さんが来る確率はものすごく低いけどなー。念の為。



映画ヘドウィグを最初に観たのはどうしてだったかな。覚えてないな。
でも確実に心のベストテン第一位なんだな。
(映画鑑賞は趣味に入ってないので言うほど本数観てないけど)
ラストにやたら感動してベーベー泣いたし、
うっかりYouTubeでその部分だけ観ても泣けるくらいだ。

で、さすがに本場の本物の舞台は観てないんだけども、
日本語版のミカヘド(三上博史)と山ヘド(山本耕史)は一回ずつ観てる。
ミカヘドは、そりゃもう凄かった。彼がソッチの人だって噂もあるくらいだから、
何の違和感も無く、唄も巧くて。まぁ日本語詩にしちゃったのだけは残念だったが。
世間的にもものすごく好評で、パルコ劇場だったのが最終的にZeppに移動したくらい。
一方、山ヘド。これ以前に『RENT』をやってたとかで(おれ全然知らんのだけど)
この手のミュージカル耐性があって評価は凄く高かった。
唄も英語のまま唄って、そういう意味ではなるほどハマってたなと思う。
(中村中ちゃんがイツァークだったのも自分的にはデカい)
ただねぇ、佇まいがヘドっぽくなくて。おれ的にイマイチ乗り切れず。
(当時の自分の日記を探したんだけど見つからず)

さて、そんなこんなで森ヘド。2chで予想してる人は沢山居たけど、
よく読んだら当たってる人何人か居るのなぁ。
おれ『RENT』やってるの知らなかったから、最初は全く想像付かなかった。
ちょっと前にカフカの『変身』やってるのをテレビでチラっと観て、
この人が役者じゃなくてダンサーだという事実を知ったので、
舞台に関しては大丈夫だろうと思ったが、唄は未知数で心配だった。
その後、大根さんが脚本・演出を手掛けることになり(未來くんご指名らしい)、
物語の舞台を近未来の日本にするって話が出た辺りからだいぶ怪しくなった。

そして始まってみると非難轟々(笑)。なんだよ福島って。
未來くんはちょー評判良いんだけどなぁ。
おれの大事なヘドちゃんが改悪されるなんて我慢ならないなぁ。
でもさ、観てみないとわかんないからね、
なるべく脳をフラットにして、前評判も原作も忘れて観ようと臨んだわけです。

先週金曜日、観てきました。立ってらんないので椅子席にしたのよ(笑)。
O-Eastは普通のライヴハウスなので、どうするのかと思ったら、
前側3m程度だけ残して、立ち見の人はそこにぎゅーぎゅー詰め。
人の肩くらいの高さ(舞台と同じくらい?)で三段くらいの雛壇が組んであった。
三列目ほぼ真ん中。幸い一列目の人が不在だったので、舞台は良く見えた。

嗚呼、ちょー前置き長くて申し訳ない(笑)。やっと肝心の感想。

先にホンの話から。

過去二作は青井さん(翻訳ミュージカル界の大御所らしい)て人が書いて、
おそらく原作舞台に忠実に(細かい単語はもちろん変えてるけど)再現したので、
異を唱える人は居なかったのではないだろうか。
(演出は途中でスズカツになったので好き嫌いあるだろうけど)
(訳詩がなーという人は居たけど、それはまた別の話)

今回は森山くんのご指名で大根さんが抜擢された。
おれはドラマのモテキにハマったクチだったので、
ほおおと思ったが、舞台脚本に関しては未知数なわけで。
原作舞台は以下のように改変されていた。

福島で原発事故が起こって数年後、半径20kmの所に壁が築かれる。
壁の中はやがて世界中から集まった犯罪者・テロリストの隠れ蓑になり、無法地帯化。
ヘドウィグは壁の中で、原発作業員の父と売春婦の母との間に生まれる。
幼少時、テレビ等の情報が遮断されている中、瓦礫の中からラジオを見つけた。
父と一緒に聞いている時に流れてきた音楽を「ロックンロール」だと教わる。
同時に性的虐待も受けていたわけだが(虐待ってほどでもないのかな)。
父は程なくして家を出ていったが、ロックと壁の外への憧れを募らせていく。
思春期、壁の中の教会に慰問(?)に来ていた
アメリカ人神父さんに一目惚れ。彼に手解きを受け立派なゲイに成長。
壁の外に出る手立ての意味も含めて、結婚を決意。
ヘドウィグには戸籍が無い為、母のパスポートでアメリカに飛ぶのだが、
性別が違うじゃんということで、手術で取っちゃうことに。
場所柄、麻酔も使わないような闇医者しかおらず、怒りの1インチ。
アメリカに渡って一年(?)後、夫はとっとと浮気して離別。
途方に暮れていたところに、福島爆撃のニュース。
中に隠れていた犯罪者を一掃する為だったとか。母は行方知れず。
どんなことになっちゃったのか里帰りしてみたところで、
例の教会でキリスト像相手に自家発電してるトミーに出会い、一目惚れ。
ロックを通じて心を通わせ、いよいよ結ばれる!と思ったところに怒りの1インチ。
特別に付けてあげた名前も一緒に作った曲も全て持ち去られる。
のちにトミーはロックアイドルに。一緒に作った曲は大ヒット。
しかしヘドウィグの名前がクレジットされることは無かった。

…とここまでが、ライヴのMCとしてヘドウィグの口から語られる。
ちなみにイツァークについては、福島で生まれた奇形児という設定。
「チ●コもマ●コも無いから面白くて拾って飼ってる」んだそうな。
格好は少年っぽいけど、アニメ声出してるし、性自認がどっちなのかは不明。
まぁね、言いたい事はいろいろあるが、ここまではいい。

ライヴの途中で混乱したヘドウィグは、一旦袖に捌ける。
その間、イツァークが一曲。歌詞の内容聞き取れず(笑)。
語り。「ぼくは君の心の闇」だったかな、聞き取れず思い出せず。
トミーがライヴの最後に「ある女性に捧げます」と言って Wicked Little Town を唄う。
(この訳詩の内容はほぼオリジナルどおりだった)
それを聞いたヘドウィグは、カタワレなんて居ないことに気付いた。
イツァークと見詰め合う。見詰め合って、去っていくイツァーク。そしてMidnight Radio。
イツァークが白いドレスに着替えて出てくる。「みんな上げろ手を~」。終演。

えええええええええ、ちょ、ちょっと待て、結局何がどうしたのよ?!
まず、トミーとの関係性。「カタワレと思い込んでツアーをストーキングしてる」という
設定が無くなってしまっていたので、トミー版 Wicked Little Town が半ば意味不明。
カタワレ探しというのは、原作ヘドウィグにおいて中心となるテーマなのに、
その単語は3回程しか出てこなかった筈。
それからイツァークの存在意義。ただのペットじゃん。
原作では、女装したいのに男装させられて、虐待されて、共依存みたいな関係で、
最後にヘドウィグ自身の解放と同時にヘドウィグから解放されて本来の自分=ドレスに戻る。
イツァークも解放されたからこそヘドウィグ自身の解放が際立つのに。
そもそも男女どちらでもない人が、少年姿から少女姿になったというだけじゃんかコレ。
この大事な二点について最後の最後にちゃんとオチつけてくれると思ったのに、
なーーーんにも起こらず終わってしまった。なんじゃこら。

細かいこと言うと他にもあるんだけどね。
故郷が爆撃されて無くなったから、その前に壁の外に出てラッキーだったことになってるとか、
自分は早死するかもしれないから27歳で昇天したロックミュージシャン達に思い入れがあるとか。
(Midnight Radioでヨーコとかリタとかんとこがジャニスとかジミヘンとかになってた)

物語を改変すること自体は別に構わないさ。
原作者のジョンだって「世界中にいろんなヘドウィグが居てもいい」って言ってるし。
福島を持ってきちゃったことも、おれは何も言わない。
でもさ、それもこれも 物 語 が 成 立 し て な き ゃ 何の意味も無いんだよ。
もしかすると、おれが聞き取れなかったイツァークの曲に何か隠されているのかもしれないけど、
だったらあんなアニメ声で語らせるだけで良かったのか?とも思うし。
最後の Midnight Radio でポカーンとさせられるなんて夢にも思わなかった。

ゼェハァ。文句は以上。まぁもう読んでる人は居ないと思うが(笑)。

で、さ。それならさぞかしつまらない舞台だったんでしょうね、と思うでしょ?
ところがどっこい。 森 山 未 來 最 強 伝 説 。
こんだけの物語のアラを全て覆してお釣りまで出しやがった。
動きも芝居も歌も喋りも客いぢりも化粧も完璧超人。文句の付けようがない。
ここでおれが熱弁したところで何も伝わらないのが申し訳ないくらい。
舞台に限らず、本気で鳥肌立ったのって何年振りだろう。
この人はどんどん舞台に立って、この手のバケモノ役をやりまくらなくてはいけない。
(『変身』のザムザにこの人を配役した人は天才だと思う)
映像なんて勿体無い。他の小器用な奴にやらせておけばよい。
唯一足らないのは「深み」だな。まだ若いしな。そこだけだ、ミカヘドに負けてんのは。
三十代になったら原作に近いヘドウィグやってくんねぇかな。

後藤まりこ?そんな人居ましたっけ?w
…いやいや、おれこの人知らなかったんだけど、めんこいな。タイプだわw
でもこの舞台には必要なかった。残念ながら。
バンドは良かった。アレンジも良かった。特に Suger Daddy 好きだわ。
サントラ欲しい(三上版は持ってる)。メンバー紹介おもろかった。
ちなみにおれが観た日は「イチローがSMクラブに行って…」だったw
ルーサー役やってたギターの人が吉田美和の旦那だそうな。意外と良かったよ。

あああああ、本当はもう一回くらい観たいくらいなんだけど、ツアーファイナル売り切れだわ。
地方は残ってるようだけど、遠征する金無いしなぁ。当日券出ないかなぁ。

私みたいな敏感肌の人に超オススメの化粧品が有ります!日本盛米ぬか美人って知ってますか?
コレ敏感肌の人には絶対オススメだから是非見てみて!→http://xn--u8j5c967i0ruznbk28bo4i1hg.com/