HAPPY WEDDING NATSUKI!!!!!!
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「ほら、晴れたでしょ」
カーテンを開け、射し込む朝日を背中に受けてアナタが笑う。
アタシは白いドレスを揺らして笑顔に応える。
「ジューンブライド」を願う女の子は沢山いるけれど、それは海の向こうの国の気候を背景にしたお話。この国じゃなかなかお日がらに恵まれないから、「花嫁に挙式当日の晴天をプレゼントできるなら」と、男性陣は教会の牧師を介した誓いの前に神頼みする。
「僕の花嫁に最高の蒼弓を」
ありがとう。
アナタのその気持ちが嬉しいの。
「さぁ、みんな待ってるよ!」
ありがとう。
アナタのその笑顔が見たかったの。
「早く起きて! 式場へ急ごう!」
アナタはベッドの彼女に手を伸ばす。
行ってらっしゃい。どうか幸せな式を。溢れんばかりの祝福を。温かな拍手を。そして、末永く穏やかな日々を……。
アタシは彼女より先に彼お手製の白い白いウエディングドレスを着せてもらったから
強い強い願いを与えてもらったから、もう充分。
カーテンレールに吊られながら二人を見送るアタシに、扉を閉める彼女が小さく口を動かした。
「ありがと」
どういたしまして。可愛い花嫁さん。
あっかんべー。
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