予感めいたものなど何一つなかった。

いつもと変わらない平凡な日になるはずだった。




23年前の今日。
彼は、突然俺の前に現れた。

俺は突然現れた彼に驚き、しかしどこか親近感を覚えていた。
すると、彼はいきなり泣き出した。
しかも、嗚咽の類いではない。
声を出して泣く、まさに号泣だった。
何が悲しくて泣いているのか、俺にはまったくわからなかった。
彼はしばらく泣くと、寝てしまった。
わけがわからなかったが、それが俺と彼のファーストコンタクトだった。


彼は無口なのか、あまり喋ってはくれなかった。
かと思えば急に泣いたり、笑い出す。
どう考えても気持ち悪いし、面倒な奴なのだが、彼に対し嫌いという感情が湧くことはなかった。
むしろ、何故だかはわからないが、友情以上の何かが芽生えている感覚すらあった。


そうこうするうちに、彼がサッカーが好きということを知った。
それからというもの、毎日のように日が暮れるまで一緒にボールを蹴った。
サッカーをしてる時の彼は、本当に楽しそうで輝いて見えた。
「ずっと一緒にサッカーしよう」
そんな話をしたのを覚えている。


しかし、ある時期を機に彼はそっけなくなった。
寂しさもあったが、どうやら俺以外の友達と遊んだり、彼女との時間を大切にするようになったようだった。
それはそれで仕方ない。
彼が楽しいなら、それでいいと思った。


関係が疎遠になっていた頃、久しぶりに彼から電話が来た。
受話器越しに聞こえてきた声は震えていた。
どうやら泣いているらしい。
「彼女と別れた。」
彼はそう言った。
「そうか。」
「ちょっと泣かせてくれ。」
「もう泣いてるじゃねーか。」
「うるせー。」
「好きだったのか?」
「あぁ。」
「今は辛いだろう。ただ、それだけ想える人と出会えたことをいつか必ず幸せに思える日が来る。そうやって、人は大人に…優しくなっていくんだ。」
「…ありがとう。」

その電話以来、俺と彼はまた絆を深めた。


今でも喧嘩したりもするが、たまに一緒にサッカーしたり、兄弟みたいに接している。

彼とは末永く付き合っていけたらと思っている。
彼の幸せを誰よりも願いながら…





そんな彼のような息子が欲しいと思った今日は、俺の誕生日。

そういえばこの間包茎を治せるキトー君DXっていうのを見つけました。
治せる器具なんて有ったんですね!ビックリ