STAY HOME期間のクルマいじり(塗装補修)も一段落ついた頃,YouTubeの一本がきっかけで久々にいじってみようかと,YAMAHA Wind Controller WX7を棚から引っ張りだした。

 電源を入れたけどランプがつかない。当然バラしてテスターでチェック。電源ICがとんじゃってる。手持ちの電源ICに交換して修理完了。(ずいぶん前に人に貸したとき逆極性のDCアダプターでも繫いだのかな。今頃気づくとはいかに触ってないか・・・汗)

 しばらく遊んでいるうちに,やっぱり音源内蔵がいいなぁと,AKAI-ProfessionalのEWI入手を目論見始める。(この頃まで,EWIは“イー・ダブリュー・アイ”だと思ってた。)

 

 どうせなら安くて,いじる楽しみも・・ということで,要修理の中古モデルを某オークションで物色。業者さん?と思われる方と競って,ちょっと予算オーバーながら,長年使い込まれた4000Sを入手。さて,どう料理してやろうか。

という前に,まず修理しないとね。

 

① 入手したEWI4000Sは,こんな状態。

 かなり使い込まれてます。キーのメッキは一部が剥げて全体にくすみが。部分的には緑青(錆)も(銀色のキーは黄銅製のようですね)。オクターブキー(?名前は変わってたような気がする?)が内部で折れてて使えないけれど,一応音出しはOK。(さすがにマウスピースは新品を買いました。)

 

 一部に凹みもありますね。

 とりあえず,くすんだメッキを磨いて,緑青を落とさないとね。

 小型リューターを使って緑青を落として,キーはステンレス磨き布で磨くと

 この程度までは綺麗になったのでちょっと吹いてみた。

 なるほど,WX7と違ってタッチキーは楽かも。

 

② 要修理項目のオクターブキー。まずは,本体をバラさないと何も始まらない,ということで,操作パネル側のねじを外しにかかる。ねじをなくさないように,場所が分かるように区分ケースにいれながら。ベンドキーのねじは外さなくてもよさそう。というか,外してはいけません。(外してみると,ちゃんと緩まないようにナットが固めてありました。)

 写真中,左上の解体写真は,EWIで有名な”よしめめ”さんのブログから。事前勉強させて頂きました。ありがとうございます。

 

③ 操作パネルが外れると,アルミ押し出し材のケース。見えるねじは全部外して,さらに出力ジャックのナットを外して,バッテリーケースあたりから引き剥がす。

 後で分かったことは,エンド部を少し離した状態でバッテリーケースを引っ張ると抜き出せる。(最初気づかずに,バッテリーケースをつけたまま無理にバラして,コネクタをひしゃげさせたので,先にバッテリーケースを外しましょう。)

 

④ 少しずつ,アルミケースと基板部本体を分離していく。スマホ等分解用のプラスティック製の分解道具(隙間こじ剥がし?)があると傷をつけずにすみます。

 

 

⑤ 基板本体が出てきました。縦に入っているメイン基板が,キー基板にコネクタ2カ所で接続。いずれ塗装補修のときにはキー基板も外すけれど,今回は,このまま。上部には,オクターブローラー部,パラメータ調節部,電源・出力部の基板がコネクタ接続されています。最近の小型機器のようなシートケーブル・コネクタではないので,しっかりしていて取扱いも楽です。ケースや基板はねじ止めで,厄介なかみ合わせ勘合(パッチンと嵌まるやつです。)もなく,メンテナンスのし易さに留意して設計されているなと感じます。;,

 

⑥ ホールドキー/オクターブキーも小さな基板がキー基板に差し込まれているので,ねじを外してこれを外すと,要修理のオクターブキーのクリア部品が外せます。オクターブキー部分のプラスティックが折れています。(左側のキー)

 この程度なら,UV硬化樹脂で固めてやれば,補修完了。ついでに,右側の同じ所や弱そうな架橋部分もちょっと肉盛りしておきます。(勿論樹脂を付ける前に,軽く紙ヤスリがけして足付け)紫外線ライトで硬化して動きを確かめて補修完了。(ちなみに,UV硬化樹脂は,100円ショップので十分。)

 某オークション出品情報だと,メーカー修理だと8000円ほどかかるそうです。(分解・組立てと交換部品代でしょうね。まぁ妥当な金額かな)

 

⑦ ホールド/オクターブキー基板を外したついでに,赤いランプ色を将来の色替えに合わせて青のLEDに変えておきました。(緑基調の外装にする予定で補色の赤はきついかなと。)

 

⑧ オクターブローラーは,ギザの入っているホームポジションローラに緑青が出てたり,メッキが剥げたり,くすんだりしているので,とりあえず分解して磨きます。

 ギザの入っていないローラーはステンレス磨き布で,ギザ入りは,歯磨きと古歯ブラシでゴシゴシ。剥げたメッキは,次回にホビー用メッキ補修キットで・・・。(確か以前持ってた筈なのに,見つからず,再調達待ち)

 ローラーがスムーズに動くように,モリブデングリースとおぼしき潤滑剤が入っているけれど,ローラー洗浄時に拭っちゃった。手持ちがないので,これもいずれまたの機会に。

 意外に,ローラーの組み付けにノウハウがあるらしく,締めすぎるとローラーが回らない。ワッシャーを手持ちのちょっと大きめに入れ換えて,締めすぎないように組み付け。

 

⑨ あとは,バラした逆順でくみ上げていきます。アルミケースと本体との噛み合わせは,かなり隙間なくしっかり製作されていて,塗装時はしっかりマスキングが必要と認識。バッテリーケースの組み込みは,アルミケースと本体を合わせながら,忘れないように。(一旦組み上げてから,組込み忘れに気づいて再度分解した。(笑))

 

⑩ 組み上がって電源を入れてテスト。動作は特に問題なし。ホールド/オクターブキーのランプはこんな感じ。黒地なら赤でいいけど,将来緑基調に色替え予定なのでこっちのほうがいい(と思う)。

 

⑪ とりあえず,これでホールドキーも正常になったので,ちょっと練習~。

 

今回はここまで。

 

(★注意★)本ブログを見て,お手許の機材のカスタムなどの参考にして頂くのはありがたいことですが,その結果故障したり,破損しても,責任はとれません。あくまで,ご自分の責任でお願いします。★★★