――その頃、有栖零児達は。
「キシャアアアアアーッ!!」
宇宙妖怪ミミーンと交戦していた。
「うわっ!?」
剣と化した伸縮自在のミミーンの腕が鬼太郎を強襲する。
「この色白オバケがッ!」
小牟の愛銃・銀の狙撃がミミーンの右半面を弾き飛ばす。
「やったか!?」
しかし、それはすぐに修復する。
「奴には物理的な攻撃は殆ど効果がありません!」
「っちゅーても、早過ぎじゃろ修復が!」
「鬼太郎! どうすればいい!?」
「奴は熱に弱い! 即ち炎を纏った攻撃が効果的じゃ!」
目玉おやじの助言。かつて鬼太郎は地獄でミンミーンと戦った。
やはりその修復能力に苦戦を強いられたが、地獄の業火の中にミミーンを突き落とす事により、
粘土のように分裂・再生を繰り返すミミーンを固形化させ、撃退したのだ。
「ようし! そんなら俺の出番だな!!」
えん魔がステッキをくるくると回し、5回転ほどさせた所で縦一文字に構える。
「妖能力ッ! 焦熱地獄ッ!!」
迸る紅蓮の豪炎。たちまちミミーンを取り囲む。
「ギッ!? ギイイイイイイイイイイッ!!」
炎を払い除けようと両手を振るい、暴れるミミーン。
「効いてるぞ!」
「一気に畳み掛けるッ!!」
ミミーンが弱った所に零児の追い撃ち。
「護業抜刀、火燐ッ! とぉああーッ!!」
袈裟斬りの太刀筋で振り下ろす炎の剣がミミーンの右肩に食い込む。