「ゲゲゲゲーッ!!」
「!?」
その時。突如、2体の異形の怪物が空から舞い降りた。
「今度は何だ!?」
「強い妖気を感じる…! 妖怪か!?」
「ただの妖怪と思うな。我々は宇宙妖怪、ミンミーン!」
「同じく、クンクーン!」
「喋った!? それに…」
「宇宙妖怪だと!?」
ぬ~べ~達は即座に身構えた。
「ほ、ほむらちゃん…!」
「心配要らない。貴女は私達が守る」
怯えるまどかを、ほむらが宇宙妖怪から隠すように包み込む。
「むぅ…?」
ミンミーンは、まどかとほむらの方に視線を向けた。
「ひっ…!?」
「何だ、あの人間。高い魔力を感じるぞ」
「天魔大王様の生贄とするに相応しいかも知れんな」
「あいつら、まどかを…!?」
「やらせるか!」
ぬ~べ~やさやか達は回り込み、ミンミーン達の前に立ち塞がった。
「こいつらも人間にしては、なかなか高い魔力を持っているらしいな」
「人間とは言え油断するな、クンクーン。
天狗山に向かったミミーンも、そうやって無様な醜態を晒して戻って来たのだ」
「天狗山…まさか、あの白いスライムのような怪物…!」
ほむらが不堂忍らと共に向かった天狗山。
霧幻天神流の里を襲撃し、古来より伝わる『神具』を奪った正体不明の怪物。
「ほう、ミミーンを知っているのか」
「すると貴様らがミミーンを倒した連中か。合点が行った」
「まどかには指一本触れさせない」