仮面ライダー✕仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム | tの丸顔ブログ

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観て来ました

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DVD付きパンフ

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ガンバライドカード

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入場者特典 何かくっつくらしいです


さて、長々言ってもアレなんで最初に結論から言うと

良作

いや、良く出来てたと思います 今年のライダー映画は基本的に不作だったんで
アルティメイタムまでションボリな結果では今年全滅じゃん! って事になっちゃうんで
心配してたんですけど何とか有終の美を飾る事が出来たんじゃないでしょうか

今回も夏映画のキョーダインの如く、ライダーに爆死させられるだけの役割を
過去ヒーローが押し付けられるのかと思っていましたが、正直ホっとしています

アルティメイタムのゲスト、アクマイザーのリーダー、ザタンを演じる
デーモン閣下の演技が光っていましたね 安心して観ていられました
味のある悪役ってのはやはり必要ですね

悪に魅力があればあるほどそれに立ち向かうヒーローもまた輝くってなもんで
アクマイザーはイナズマンやポワトリンのようにライダーと協力する事はありませんでしたが、
それでも立派に持ち味を活かし、ライダーに立ちはだかる強敵となれたのではないでしょうか

パンフにも書いてありますが、
「オリジナルはアクマ族を裏切った正義のヒーローだったが、もしもアクマイザーが
人類に味方しなかったら地上はあっと言う間に彼らに征服されていたに違いない」と言う記述を見るに、
オリジナルを知る人達へのフォローと思われる文章もあります

「俺たちの知っている正義のヒーローが何でライダーに倒される悪役になってるんだ!」と
言う文句も良く耳にしますし、
実際リアルタイム世代じゃない俺でも、痛みや苦しみをこらえ世界の平和のために戦ってきた者達を
爆死させるってのはあんまりじゃないか! と言う気持ちも分からなくは無いですが、
オリジナルとリファインは別物と切り離して考えるのが良いのかも知れません

「レッツゴー仮面ライダー」の仮面ライダー1号2号がショッカーグリードに倒され、
洗脳されてしまった事で本来のライダー誕生の理由・ショッカー最強の怪人として君臨したように
もしもヒーローが正義に芽生えるきっかけを失い、悪の道に進んだとしたら?
と言うIFとして考えるのだと

今回のゲストヒーロー達はそれが描かれていたのだと思います

超進化人類として、周囲の人々、親からもその力を忌み嫌われていたイナズマンこと風田三郎
辛い現実から逃げ、皆の人気者として同じ一日を無限に繰り返すポワトリンこと上村優
悪魔と称され、人間達から追放された復讐を果たすために復活したアクマイザーの3人

この辺のドラマがバックボーンにあり、その結果、正義に目覚める者や、
それでも悪としての道を貫きライダーと衝突する者もいる そう言う事であるならば
ヒーローVSヒーローの構図と言うのもアリでは無いかと思うのです

正義の反対は悪ではなく、また別の正義

ライダーの攻撃からザタンを庇って死んでいったガーラ、そしてイールやガーラが倒れた事で、
哀悼を込め彼らの名前を叫ぶザタンのシーンなどは結構胸を打たれました

今回は残念ながらW、アクセル、バースの声はオリジナルの声ではありませんでしたが、
シルエットとして助けを求める子ども達の下に現れる翔太郎、フィリップ、照井、後藤の姿が

「君たちが手を伸ばすなら、俺たちはいつでもそれを掴みに行くよ」

映司の台詞
これは結構夢があるなぁと思いましたね ライダーはいつでも皆を見守っていると言う感じがして
オリジナルキャスト陣を呼べないまでも、こう言う描写があるだけで全然違います

てなわけで色々と語りましたが、
観に行って損は無いと思います ただ、圧倒的に尺が足りないなぁと言うのは感じられます
もっとじっくりやって欲しい部分はありましたね
その辺はディレクターズカット版で是非やっていただきたい所ではある

あと、

あのオチは卑怯

浦沢義雄恐るべし…! 今尚現役か…