「皆さん、僕が奴らの注意を引き付けます。その間に突破して下さい!」
鬼太郎が忍達に小声で指示する。
「OK!」
「行くぞ!!」
「何をごちゃごちゃとやっている!」
「体内電気いいいいいいいいいいいいッ!!」
両腕を大きく広げ、鬼太郎は体の中に蓄積していた妖力を高圧電流に変え、一気に発散した。
「ぐおっ!?」
「おのれ、猪口才な!」
流石の義経達も迂闊には近寄れずに怯んだ。
「今ですッ!!」
「行くわよ、忍、ガウリィ!」
「頼朝の首は我が奪る!!」
リナ、ガウリィ、忍、景清が走り出した。
「行かせまセーン!」
「てめえはこれでも喰らっとけッ!!」
マッギネスの円盤に投げつけられる爆弾。
「WHAT!?」
ゴエモン特製の火薬玉が、円盤の間近で炸裂した。
「OH MY GOD!」
激しい振動に揺り動かされ、マッギネスの円盤は壁に激突。
「OUCHッ!」
「どうでえ!」
「でぇいやあああッ!!」
一方では銀時と人斬り似蔵の戦い。
「あいつらは追わせねえ!」
「端からそのつもりは無いよ」
「何?」
「世界だ何だってのは、俺には関係無いし興味も無いからねぇ。
俺ァ、人を斬れりゃあ何処だって、理由だって要らないのさ。
ましてや今日の兄さんの得物は木刀で無く真剣。そっちのが面白いじゃないか。
さあ、今日はとことん戦ろうじゃないの」
「…ホントに馬鹿は死ななきゃ治んねー、ってか?」