第二編 寄宿学校での学び
LES ÉTUDES À L’INTERNAT
一、出発
寄宿学校における優れた教育について知ったあと、ある生徒の両親は息子を自宅から二百キロ離れた寄宿学校へ送ることに決めた。
彼らはすぐに、出発の準備に取り掛かった。中等教育の三学年に進学することになっていた少年にはラジオと小遣いが渡された。出発前に母親は息子にいろいろと言い聞かせた。いつだってしっかり食べること、ちょっとした病気でもためらわずに病院に行くこと、そして、両親に頻繁に手紙を書くこと。
旅立ちの日、父と母は少年を港まで見送った。そこには、この地域でもっとも大きな船の一つが停泊していた。通常の旅行手続きを終えると、スーツケースを持った少年は、人々が「大きな船」と呼んでいるその船へと続くタラップを渡った。彼はそこで、何人ものほかの生徒を見つけた。その多くは、長期休暇で親元に帰省して、それぞれの寄宿学校に戻る以前からの生徒たちだった。船に乗った乗客の人込みのなかで、少年は自分と同じ学校から来た知り合いを見つけた。彼はその少年と話し始めた。やがて彼らは友達になった。二人は船の同じ場所に留まっていた。彼らは波打つ湖の青みがかった水を眺めたり、日が暮れて波が落ち着いてくると、座り込んだりした。
運航業者は航行に夕方の時間を選んでいた。間隔を空けて三度の汽笛が鳴らさせると、船のエンジンが大きくうなり出した。回転運動によって動くプロペラが、水しぶきを上げた。波止場でも、乗客でいっぱいの船上でも、さよならの合図に手が振られていた。乗客があまりにも多く、船が片側に傾いていた。そのせいで少年は不安になったが救命ブイが装備されているのを見て安心した。
船が港から数メートル離れると、最後にもう一度汽笛が鳴った。船が離れた街は次第に小さくなりやがて水平線の彼方へ消えていった。船首にいようと船尾にいようと、左舷にいようと右舷にいようと、もう目に入るのは、青い空の広がる下で、うねりに揺られる青みがかった広大な水面だけだった。時折、水鳥が飛び続けている姿を見ることができた。出発して間もなく、夜になった。つまりこの航海の大部分は夜の間に進むことになった。

